今冬は10日も持たない…韓国の液化天然ガス備蓄量が底をつく=ネット「尿素水の次はガス?」

Record Korea    2022年8月9日(火) 14時0分

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7日、韓国メディア・韓国経済は「液化天然ガス備蓄量がほぼ底をつくレベルまで減っており、この冬の10日分の需要量にも満たず、ブラックアウトの危機が懸念される」と伝えた。資料写真。

2022年8月7日、韓国メディア・韓国経済は「液化天然ガス(LNG)備蓄量がほぼ底をつくレベルまで減っており、この冬の10日分の需要量(最高需要基準)にも満たず、ブラックアウト(大規模停電)の危機が懸念される」と伝えた。

記事によると、2日現在の韓国ガス公社のLNG備蓄量は137万トンまで減少しており、総貯蔵容量(557万トン )の25%にも届かないという。同社のある関係者は「LNGの在庫は事実上、底をついている。この冬、LNG不足による大災害があってもおかしくない」と話す。こうした状況は、需要増と供給不足が重なった結果だという。今年は気温変動が予想よりも大きく、国内電力需要が増加した。ロシアによるウクライナ侵攻でLNG導入競争が激化し、6月に米テキサスのLNG製造施設で大規模火災が発生したことも世界的なLNG供給難を拡大させた。

ガス公社は最近、LNG需給現況の点検会議を開き、今年の導入量を3883万トンから4125万トンに増やした。事実上、LNG需要の予測に失敗したことを認めた形だと、記事は指摘している。導入不足分と追加需要増加分を合わせて957万トンのLNGを追加購入しなければ、国内の需給に追いつかないと、産業通商資源部に報告したという。

ただ、LNG価格が急騰している上、欧州との導入競争が激化しており、追加分の確保は容易ではないと指摘される。エネルギー業界関係者は「国家的なエネルギー危機だ」「今からLNG物量確保に全力を集中しないと、最悪の状況を防ぐことはできない」と懸念を示している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「25%まで落ちた今ごろになって言いだすなんて、今まで何をしてたのか。需要予測もまともにできないのか?」「ブラックアウトだなんて恐ろしい。家庭だけじゃなく金融システムなど産業界の混乱と損失をどうする気だ」「公務員たちは一体何を考えているのか。今年の春は尿素水不足で大騒ぎになったのに、今度はガスだなんて」「ガス公社の社長以下、担当者を本物の専門家に変えるべき。公企業なのに天下りしてきた政治家だらけじゃないか」など、怒りの声が殺到している。

また、「文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は原発をなくし、ロシアのガスを北朝鮮経由で導入しようとしていた。天下一の無能だな」「文前大統領が太陽光発電をすると言って5年間大騒ぎしたせいで、今このざまだ」「太陽光発電はどうなった?」「太陽熱で何とかなるんじゃなかったのかよ。失われた5年だ」など、「責任は文在寅政権にある」と指摘する声も多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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