中国の輸出が「想定外」の大きい伸び、背景は?―独メディア

Record China    2022年8月9日(火) 5時0分

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7日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版は、中国の輸出が専門家の予測を上回る好調ぶりとなっていることを報じた。写真は上海の港。

2022年8月7日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版は、中国の輸出が専門家の予測を上回る好調ぶりとなっていることを報じた。

記事は、中国税関が7日に発表したデータで、米ドルベースの7月の輸出額が前年同期比で18%増加し、6月の17.9%を上回ったと紹介。専門家の間では6月の大幅増を経て7月は14.6%と成長ペースが落ちると予測されており、この予測を上回る結果になったとした。一方、7月の輸入は同2.3%と、6月の同1%に比べて増加幅が大きくなったものの、予想の4%を下回ったと伝えている。

また、特に中国の対ロシア貿易が急拡大しており、7月の中国の対ロ輸入額は同49.3%増え、対ロ輸出額も同22.2%の増加になったほか、今年1〜7月の累計でも貿易額が977億1400万ドルで同29%増え、輸出が同5.2%増、輸入が同48.8%増えたと指摘。輸入の中でもロシアからのエネルギー輸入が顕著に増え、原油輸入価格も国際平均の1バレル当たり97ドル81セントを大きく下回る92.97ドルだったとした。

さらに、7月の中国からドイツへ輸出額が前年同期比で17.6%、欧州連合(EU)への輸出額が同23.2%と大きく増えており、中国の投資会社・保銀投資管理のエコノミストが「中国の輸出は再び、予想を超える大きな成長となり、中国経済が困難を乗り越えるのを一層助ける役割を果たしている」とする一方で、「国内需要はなおも疲弊している」との見方を示したことを伝えた。

記事はこのほか、専門家の話として「世界のニーズ低下や他国の高いインフレ率によって中国の輸出に不安定要素がもたらされており、中国経済の回復に影響する可能性がある。中国政府は当初5.5%を今年の成長目標にしていたが、国際通貨基金(IMF)はこれを下回る3.3%になるとの予測を示している」と紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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