ドイツメディアのドイチェ・ヴェレは2日、ペロシ米下院議長が台湾を訪問したことに関する台北市民の見方を伝える街頭インタビューの動画を掲載した。

動画では、若い男性が「米中台の高官がそれぞれの立場を示していますが、実際に戦争になることはないと思います。ペロシ氏が来ることは政治的な話題になることですが、個人的には心配していません」と語った。

また、若い女性は「私の生活とはあまり関係のないことです。前に友人と話したことがありますが、毎回来て姿勢を示しますが、彼らは話し合っていると思うし、何も動きはないと思います」と述べ、中年の男性は「海外の、特に米国（の要人）が台湾に来てくれることはもちろん友好の一部です。台湾の国際間での認識が高まります」と語った。

高齢の女性は「私たちにとってとても良いことです。友情です。民主です。民主があるから来るのです。要人が台湾に来てくれたことはありません。これまではずっと中国が私たちに圧力をかけていて、国際舞台に出ていくことができませんでした」とし、別の高齢女性も「私たち台湾にとっては大きな助けになることだと思います。間違いではないと思います」と述べた。

ペロシ氏の訪台をめぐっては、台湾内で一部市民による反対デモも行われている。また、中国は外交部や国防部などが相次ぎ声明を発表し猛反発しており、人民解放軍が4日正午から7日正午にかけて台湾周囲の海域と空域で実弾射撃を伴う軍事演習を実施することを発表している。（翻訳・編集/北田）