2022年7月28日、韓国・ファイナンシャルニュースによると、韓国最大野党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）議員の妻、金恵景（キム・ヘギョン）氏の法人カード流用疑惑をめぐり参考人として事情聴取を受けていた男性が自宅で死亡した状態で発見された。

韓国警察は、外部からの侵入の痕跡がないことや現場の状況から判断し、男性が自殺を図ったものとみて捜査を進めている。遺書などは見つかっていない。男性の知人から「連絡がとれない」と119番通報があり、消防隊員らが自宅に駆けつけたところ、男性が倒れた状態で発見されたという。

金氏は公金をショッピングや飲食など私的な用事に使用したなどの疑惑が持たれている。男性は金氏の側近の知人で、最近捜査を担当する京畿南部警察庁へ出頭し、事情聴取を受けた。警察は、男性が参考人として調査を受けたが、被疑者となる可能性は全くなかったと明らかにした。

これに対し与党「国民の力」議員は「（今年3月に行われた）大統領選挙の時には、李在明議員の弁護士費用肩代わり疑惑や大庄洞開発事業をめぐる不正疑惑に関わった人物3人が相次いで死亡した」とし、「本当に鳥肌の立つような偶然だ」と指摘したという。

この記事を受け、韓国のネット上では「自殺したのか、させられたのか」「2人以上なら偶然ではない」「李在明夫妻と関わった人が次々死んでいく。映画のような現実」「李在明という人間がどんどん恐ろしくなる」「こんなにも疑惑の多い人が大統領候補だったとは。この国はどうかしている」「取り調べが強圧的でなかったか、確認する必要がある」「捜査機関が死に追いやったんだ。法人カード関連の処罰を免れるために死ぬとは考えにくい」「李在明議員を陥れるための反対勢力の仕業だよ」「こんなことをしても尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の支持率は上がらない」などざまざまな憶測が飛んでいる。（翻訳・編集/堂本）