羽生結弦と中国の縁、試合だけにとどまらず―中国メディア

Record China    2022年7月23日(土) 18時0分

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19日、南方都市報は、フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦がプロ転向を発表したことについて「中国とのつながりは試合だけにとどまらない」とする文章を掲載した。

2022年7月19日、南方都市報は、フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦がプロ転向を発表したことについて「中国とのつながりは試合だけにとどまらない」とする文章を掲載した。以下はその概要。

2回の冬季五輪で金メダルを獲得した日本フィギュア界の名手、羽生結弦が19日、今後競技会に出場せずプロスケーターに転向することを発表した。彼の競技人生の中に、中国との深い関わりがあった。

羽生が初めて中国で試合を行ったのは、06年に香港で開かれたアジアノービス選手権。当時11歳の羽生はすでに3回転ジャンプとダブルアクセルジャンプを跳んでいた。

2度目の中国での試合はシニア転向5年目だった14年に上海で開かれたグランプリシリーズ・中国杯だった。フリーの6分間練習時に中国の閻涵(イエン・ハン)と衝突するアクシデントがあり、頭に包帯を巻いて演技を行い、何度も転倒しながらも最後まで演じきって2位に入り、ファンに深い印象を残した。その数カ月後に世界選手権で再び同じリンクに立ったが、フリーでのミスが響いて2位に終わった。

そして4位に終わった22年の北京五輪では、試合後の練習で過去2回の中国での大会で用いたフリープログラム「オペラ座の怪人」を披露。「中国で完璧に演じきれていなかったプログラムなので、この場を借りてみなさんにお見せしたかった」と語った。

中国での試合結果は決して納得行くものではなかったかもしれないが、彼と中国との「縁」は試合の中だけにとどまらなかった。多くの中国選手と良い関係を保ってきたのだ。アイスダンスの柳鑫宇(リウ・シンユー)/王詩玥(ワン・シーユエ)組とは同じ年で、いつも同じ大会に出場していたこともあり、柳鑫宇がたびたび羽生を「お姫様抱っこ」するシーンが見られた。また、22年の北京五輪では羽生が2人にハグするとともにお辞儀をして感謝を示した。

また、男子シングル選手の金博洋(ジン・ボーヤン)との繋がりも深い。これまで何度も羽生が中国語で「天天(金博洋のニックネーム)加油(がんばれ)!」とメッセージを送り、17年の世界選手権で一緒に表彰台に立った際には金博洋の持つ中国国旗が裏返しなのを見て直してあげるといった心遣いを見せた。そして22年の北京五輪では金博洋がビンドゥンドゥンの帽子をプレゼントし、親しげに記念撮影をしたのである。

さらに、羽生は中国の多くのファンからも支持を集めてきた。大きな大会があれば羽生の名前が常に中国のSNS上でホットワードとなり、19日の引退発表時にも中国のネットユーザーの間で大きな議論を呼んだ。彼の自伝「蒼い炎」は2作とも中国語版が発売されたほか、中国の文化・教育系図書販売ランキングトップ10に再三顔を出した。

羽生はプロスケーターに転向し、今後は大会に参加しないことを発表した。しかし彼と中国との縁が続くチャンスはまだある。彼が再び中国のリンクの上に立つことを期待している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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