香港メディアの香港01は「第7波も恐れず」と題し、香港から45日間の日本ツアーが出発したことを報じた。

日本が6月から海外からのツアー旅行の受け入れを再開したことを受け、かねてより日本旅行が人気の香港からのツアー客が相次いで来日している。15日には、45日間の日本一周ツアーに申し込んだ18人が香港を出発。ツアー代金は30万香港ドル（約530万円）に上るという。

妻と一緒にツアーに参加した黄さんは「もう2年以上日本を旅行していないから申し込むことにした」とし、「行くからにはゆっくり滞在したい」とした。買い物ではなくきれいな写真をたくさん撮りたいといい、「仙台の蔵王の『御釜（おかま。火口湖）』を楽しみにしている」と語った。

日本ではこのところ新型コロナウイルスの感染者が大幅に増加し、第7波に入ったとも言われているが、「ワクチンを3回接種しているし、こまめな手洗い、消毒もしているので感染する心配はない」と黄さん。香港に戻った際に7日間の隔離が必要なことについては「以前にも近くの国を旅行して、21日間、14日間の隔離を受けたことがある。（それに比べると）短くなったと思っている」と気にしなかったという。

企画した旅行会社の担当者は、今回のツアーの手配で最も苦労したのはホテル予約だったとし、「ほとんどのホテルが日本人の予約で埋まっていたため、一時は従業員700人を動員して予約状況の確認に当たっていた」と明かした。また、参加者にコロナ対策の徹底を呼び掛けたほか、ツアー内で感染者が出た場合の対応などについて人員を強化しているとも語った。（翻訳・編集/北田）