中国ドラマ、役者本人の声が増加で声優に危機?

anomado    2022年7月15日(金) 9時0分

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中国版ツイッター・微博で13日、声優の苦境を指摘する投稿にネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で13日、声優の苦境を指摘する投稿にネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

中国ドラマでは役者の演技に声優の声を当てて放送することが多いが、昨年12月のドラマ「王牌部隊」では出演したシャオ・ジャン(肖戦)本人の声の演技も話題となった。最近では大ヒット時代劇ドラマ「夢華録」を企画した動画配信サービスの騰訊視頻(テンセントビデオ)が「今後のドラマ作品に登場する主役は声優による吹き替えを使用しない」と発表。同作で披露された役者本人の声が好評だったことを受けたもので、声優を起用した場合の費用はその役者の報酬から支払われる。

こうした中、微博では「役者本人による吹き替え需要が増し、声優業界は厳しい挑戦に直面している。声優の現状について討論されたバラエティー番組で関係者は『あまり知られていない声優はより激しい競争にさらされ、多くの人が仕事が激減したり、生活を維持することすらできなくなるだろう』との見方を示した。以前、ある声優が冗談で『自分は貧乏』と言ったが、将来的には笑い話にならないかもしれない」という投稿に、ネットユーザーからは「今でも笑い話ではない」という声や「国産アニメが発展すれば声優業界も良くなるはず」などの声も上がった。

また、「最近の人気ドラマの『夢華録』や『星漢燦爛』から見ると、ドラマはすでに役者本人の声を使うことに偏っている。これは声優が別の方法でより多くの仕事を探す必要があることを意味するものだ」との投稿には「役者本人の声にはよりリアル感がある」との意見が寄せられる一方、「声優の声の方が感情がより伝わってくる時もある」「今はどの仕事も大変で、声優業界も困難にぶつかっている。今後どのように発展していくか、考えるに値する問題だ」との声も上がっている。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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