中国、半導体関連企業が軒並み業績アップを予想―中国メディア

Record China    2022年7月14日(木) 7時0分

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中国メディアの中国証券報は13日、多くの半導体関連企業が2022年上半期の業績を大幅に伸ばす予想だと報じた。

中国メディアの中国証券報は13日、多くの半導体関連企業が2022年上半期の業績を大幅に伸ばす予想だと報じた。

記事によると、11日に北方華創科技集団股分有限公司、晶盛機電股分有限公司、立昂微電子股分有限公司の半導体3社が業績予想を発表した。半導体設備のリーディングカンパニーである北方華創の上半期の営業収益は50.52億元(約1000億円)から57.73億元(約1170億円)で、前年同期比で40~60%の増加を見込んでいる。純利益は5.96億元(約120億円)から6.86億元(約138億円)で前年比165~205%増となる見通し。旺盛な市場の需要に支えられ、電子設備や電子部品事業が好調に推移したという。

半導体用シリコンウエハー大手の立昂微は上半期の純利益を前年比136.59%増の4.35億元(約88億円)から4.75億元(約96億円)と予想。同社は、クリーンエネルギーや新エネルギー自動車業界の発展にけん引されて需要が増え、主要製品の生産・販売量が大幅に上昇したためとしている。また、晶盛機電も上半期の純利益が前年比81.55%増の9.9億元(約200億円)から11.6億元(約230億円)に達する見通しで、半導体設備の市場シェアを獲得し受注が大幅に伸びたことが要因だとした。

記事は、あるアナリストの分析として「半導体市場は非常に景気の良い状況にある。サプライチェーンの再構築を背景にファウンドリの生産拡大がトレンドになっている」と説明。同アナリストは「中国のウエハー生産力はここ数年上昇基調にあり、来年はさらに大きく伸びる見通し。今後3年間の設備投資額は毎年20%程度増加し、設備需要増をけん引する見込みだ」と述べたという。

記事はまた、「国際市場で見ると、国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は2022年の半導体前工程製造装置への投資額が前年比20%増の1090億ドルとなり、21年に記録した過去最高値を更新すると予想、23年もこの流れが続くとみている」とする一方、「生産能力の伸びが限られ、部品不足、物流など複数の問題から世界の半導体装置メーカーは納期延長という苦境に直面している」とも指摘した。

注目すべき点として「ここ2年、旺盛な需要に対応するためにシリコンウエハー大手が生産を拡大していることで、市場では国内の半導体シリコンウエハーの生産能力が過剰になるのではとの懸念も出ている」としながらも、「新規需要の一部は国内メーカーが主に担うと予想されるが、メーカーが計画している生産能力と実際に建設中の工場と設備が見合っておらず、一部のキーとなる設備は輸入に頼っており、その納期の延長が拡大を遅らせている」と指摘。「投資額が大きいためメーカーは段階的な拡大を選んでいる」とも付け加えた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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