アジア各国でコメが値上がり、世界のコメ価格に影響も―中国メディア

Record China    2022年7月12日(火) 9時0分

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11日、環球時報は、小麦などの価格高騰の中で安定した価格を維持してきたコメがアジア各国で値上がりし始めていると報じた。

2022年7月11日、環球時報は、小麦などの価格高騰の中で安定した価格を維持してきたコメがアジア各国で値上がりし始めていると報じた。

記事は、米ブルームバーグの10日付報道として「世界で消費されるの大部分のコメはアジアで栽培され、食べられており、ロシアウクライナ侵攻以降小麦やトウモロコシの価格が急騰する中で低価格を維持してきた。しかし、この状態がいつまで続くかは分からない」とし、世界的に気候が不安定になっておりコメの生産量が読めないこと、今後小麦やトウモロコシの価格上昇が続けば食品や家畜飼料としてコメの需要が高まっていることなど、価格上昇のリスクが存在することを伝えた。

また、中国農業農村部のデータでは、今年は早稲の病虫害が昨年より深刻となっており、江西、湖南、広東、広西の4省・自治区における病虫害発生面積が前年同時期に比べて約10%増加していることが明らかになったとしている。

さらに、化学肥料コストの上昇も稲作に影響を与えており、フィリピンやタイではロシアによるウクライナ侵攻後に化学肥料価格が高騰し、「海外のコメ需要が高まる一方で、施肥量の減少によって生産量が減少する」との分析が出ていると紹介。ベトナムでは米国、ドイツ、スウェーデン、ベルギー、ポーランドなどへのコメ輸出が増え、特にアフリカ向けには前年同期比で76%以上も輸出量が増加したと伝えた。

記事はこのほか、世界の輸出量の40%を占めるコメ輸出大国のインドでは先月初めのコメ卸売価格が1トン当たり330ドル(約4万5000円)で5月と同水準を保つなど、世界のコメ価格の安定に大きな役割を果たしているとする一方で、仮にインドがすでに実施している小麦同様にコメの輸出制限を実施した場合には、輸出価格が上昇するのではないかとの懸念が市場に広がっていると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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