日本人が健康長寿の理由とは?ある飲食習慣に注目!―中国人医師

Record China    2022年7月10日(日) 6時30分

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心臓血管内科医の王星氏は1日、「日本人が健康長寿の理由、ある飲食習慣に秘訣が?」とする記事を中国のSNS・微博に掲載した。

心臓血管内科医の王星(ワン・シン)氏は1日、「日本人が健康長寿の理由、ある飲食習慣に秘訣(ひけつ)が?」とする記事を中国のSNS・微博(ウェイボー)に掲載した。

王氏は、世界5代医学雑誌の一つである「ランセット」が「日本人の60%は運動に対するモチベーションが低い」としたこと、厚生労働省の調査で2021年現在、日本の100歳以上の高齢者は8万6510人で51年連続で増加していることに言及し、「なぜ日本人はあまり運動好きではないのに、寿命が世界トップクラスなのだろうか?」と問いかけた。

1.健康的な食事と納豆

王氏は、2021年に栄養学を扱う医学雑誌「European Journal of Nutrition」が「日本人の長寿とその食習慣の関係が深い」とする論文を発表したことに言及。また、東北大学の研究者の研究を引用し、45〜74歳の日本の成人9万2969人を対象に18年以上にわたるフォローアップ調査を行い、147種類の食物データを集計した結果、被験者は豚や牛、羊などの赤身肉よりも、魚、緑黄色野菜、海草、味噌汁、緑茶などの食べ物を好むことがわかったとした。

その上で、「研究者はこの種類の食事を食習慣の日本化と呼び、この種類の習慣が心血管疾患の発生確率を下げ、さらに関連死のリスクを下げるのに役立つことを発見した。このような飲食習慣を維持する人は、死亡リスクがより低い。特に心血管及び心臓病などの疾病では、死亡リスクを11%下げることができるという」と説明。

また、「魚類だけでなく、多くの日本人の食卓にはネバネバの納豆が登場しており、納豆菌で発酵させた日本の食品も健康によいとされている。2万9000人を超える被験者のコホート研究により、納豆をよく食べることは心血管問題の発生率を効果的に下げることができることが示された」と述べた。

2.納豆は血管の掃除屋さん

王氏は、「実は、納豆の健康に関する秘密は1980年代に明らかになっていた」とし、納豆の菌糸には血栓を溶かす物質が豊富に含まれていることが、研究で何度も明らかになっていることを紹介。学界ではこの物質を「ナットウキナーゼ」と名付けていると説明した。

3.血管が健康な人は老けない、血管を守るには「防ぐ」ことが大切

王氏は、「『老けずにいたいなら、血管を守れ』という言葉がある。全身の組織や器官を養う重要なパイプである血管の人体にとって重要性は、機械にとっての『燃料』のようなものだ」とし、「『燃料』のパイプがスムーズであってこそ、エネルギーが身体に絶え間なく供給されて生命活動を維持することができるのだ」と述べた。

また、「血管を保護するには、今までに言及した魚、緑黄色野菜、緑茶と納豆などが一定の効用があると思われるほか、もう一つのわが国唐代由来の漢方薬『紅曲』も実行可能な方法の一つである」と指摘。近年の臨床試験の結果を引用し、紅麹米を摂取することはLDLコレステロールとアポリポタンパク質レベルをそれぞれ20.5%、14.4%低下させることが証明されたことを伝えた。

最後に、「『中国心血管健康と疾病報告2019』によると、現在、心血管疾患は中国の住民の健康を脅かす第一の原因となっている。全国の約3億3000万人は心血管疾患の確定あるいは潜在的な患者である。5の死亡例ごとに2例は心脳血管疾患と関連しており、特に肥満、老齢群などは心血管疾患の重篤な範囲である」とし、世界保健機関(WHO)の発表から引用し、日本の心臓血管関連疾患である冠状動脈性硬化症の死亡率は0.041%と世界で最も低いことを紹介。「寿命が長い理由も納得できる」とした。(翻訳・編集/刀禰)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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