日本は淡泊、中国は必死? 「婚活」の違い―華字メディア

Record China    2022年7月10日(日) 14時30分

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5日、華字メディアの中文導報網は、日中両国の婚活を比較する記事を公開した。

2022年7月5日、華字メディアの中文導報網は、中国と日本の婚活事情を比較、分析する記事を公開した。

記事は始めに、近代以前の日中両国のお見合いの風習について紹介した。「古代中国では、細かい違いはあるものの、お見合いの当事者である男女が会うことはなく、両親や親戚に任せっぱなしだった。男性側の両親が女性を見て、気に入れば媒酌人が仲立ちをして、両家を代表する最年長の親族同士が対面し、家同士の縁を結んで結婚が決まり、新郎新婦は新婚初夜になって初めて互いの顔を知るのが一般的だった」「中国のある地方では、両家の両親が、当事者の男女をそれぞれにぎやかな縁日や市場のような所へ連れ出し、媒酌人が遠くからそれぞれの相手を指さし、サラッと確認する『背看』という風習があった。当事者の男女に相手を見るチャンスがあるようにも見えるが、実際は見なかった方がまだマシかもしれない。遠くからぼんやりと見るので、例えば相手に先天的な欠陥や障がいがあってもわからなかったり、男性側の両親と媒酌人が密かに手を組んで、本人ではない替え玉を見せることで、女性側が新婚当夜になって騙されたことを知り、泣き寝入りするケースもあった」「江戸時代の日本でも、大名のような上流階級では、政略結婚などで新郎新婦がお互いの顔を知らぬまま結婚したケースが多かった」「こういう時、被害者になるのはやはり女性で、大名の男たちは新婦が気に入らないことを理由に側室を持った」「ただし大名と違って、庶民たちはある程度、自分たちの意思で結婚を決めることができた。両家の事情を良く知る仲人がそれぞれの家を紹介し、乗り気になれば次の段階『お見合い』へと進む。当時のお見合いは、仲人の手配で神社やお寺へ参詣した後の茶屋や縁日などで偶然を装って対面するものの、当事者同士が見るだけで言葉を交わすことはなく、気に入れば『結納』に移る。結納では男性側の家族が女性側の家族の家を訪問し、当事者の男女は参加しない」「江戸時代の結婚では女性が持参金を持って男性のところへ嫁ぐ。この持参金の1割を、仲人へ謝礼として渡すのが当時のしきたりだった」とした。

次いで、現代の日中両国の婚活とその方法について比較した。「現代になって、中国国内の若者は恋愛も自由だが、それでも生活のリズムや仕事上のストレスなどで、どうしても恋愛する余裕がない人々が存在し、両親が昔のように媒酌人を頼って結婚させようとする場合もある。媒酌人という仕事がこの世からなくなることはないようだ」「媒酌人の数が不足しているのをチャンスと見たビジネスマンたちは結婚相談所を開いたが、あまりはやってはいないようだ。なぜなら、中国人は伝統的に面子を重んじるからだ。男性たちは結婚相談所に行くことで自分に魅力がなく、女性に相手にされないと証明するようなものだと考え、女性たちもやはり自分が『剰女(中国語で「残った女」という意味)』と証明するようなものだと考えるからだ」「結婚相談所に関しては日本の方が優れているようだ。日本人は婚姻について中国人ほど面子を重視するわけではなく、仕事などで時間が無ければ結婚相談所を利用するのは当然と考えているため、日本の結婚相談所は利用料が決して安くないにもかかわらず、非常に繁盛しているようだ」「中国は日本と逆で、『非誠勿擾』のようなテレビ番組を通じたお見合いの方が流行している」と指摘している。

記事は最後に「日中両国の『婚活』という単語の解釈の違い」について言及し、「(中国では)仕事を探す時のように全力をあげて結婚相手を探すという風な悲壮感がある」のに対し、「日本では、『婚姻活動』の四文字以上でも以下でもない淡白なイメージがある」と指摘した上で「日中両国でのお見合いは、やり方に多少の違いはあっても、大部分はとても似ている。『一衣帯水』の隣同士で『性相近し』ならば、『習い相遠し』ではなく『習い相近し』なのも正常な事ではないだろうか」と評している。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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