「祖国」使わず「頑張れ香港」で国営テレビが動画削除、ジャッキー・チュンがメッセージ公開

anomado    2022年7月4日(月) 20時30分

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香港の中国返還25周年を祝福する動画で、「祖国」といったフレーズを使わなかった香港の歌手で俳優ジャッキー・チュンが3日、メディアに対して意見を述べるメッセージを公開した。

香港の中国返還25周年を祝福する動画で、「祖国」といったフレーズを使わなかった香港の歌手で俳優ジャッキー・チュン(張学友)が3日、メディアに対して意見を述べるメッセージを公開した。

中国返還25周年を迎えた1日、中国国営テレビ・中央電視台(CCTV)が公開した著名人たちの祝福メッセージが問題視されたもの。ここに登場したジャッキー・チュンは、香港がこの25年間に経験してきたさまざまな変化を語り、香港で生まれ育った者として、今後の香港への思いを込めて、「頑張れ香港」と締めくくっている。

しかし、ジャッキー・チュンがメッセージの中で一度も「祖国」を使わなかったことや、末尾の「頑張れ香港」を問題視する声がネットで吹き荒れることになり、CCTVではこの動画をすでに削除している。

3日、このことについてジャッキー・チュンがメッセージを公開。「自分は国を愛し、香港を愛する中国人。1人の芸能人として、政治に触れないことを原則としている」と冒頭で説明した後に、以前と比べて大きく様変わりした香港が、ここ数年はデモや新型コロナの感染拡大で激動の時期にあったため、「頑張れ香港」の言葉が必要だったと語っている。

なおジャッキー・チュンは、ここ数年は新型コロナとの戦いで「頑張れ武漢」や「頑張れ上海」といったコールを何度も聞いてきたが、これと同じく都市に向けたエールの「頑張れ香港」が、なぜ愛国心の有無を決める基準になるのか、「個人的には理解できない」とも語っている。また、「自分自身は中国人として誇りを持っており、われわれ中国人が理性的であるよう望んでいる」との考えを表明している。(Mathilda)

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