中国初、羊の脳内で侵襲式ブレイン・マシン・インタフェースが実現―中国メディア

人民網日本語版    2022年6月29日(水) 22時30分

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中国が独自に研究・開発した中国初の侵襲式ブレイン・マシン・インタフェースの動物実験が25日、北京市で成功した。

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中国が独自に研究・開発した中国初の侵襲式ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)の動物実験が25日、北京市で成功した。この侵襲式BMIは南開大学人工知能(AI)学院の段峰教授の科学研究チームが筆頭になり、上海心瑋医療科技と共同開発したものだ。今回の実験の成功は、中国のBMIおよび支援ロボットの研究分野が世界トップレベルに達したことを示している。

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実験は最終的に羊の脳血管内にセンサーを移植し、そして脳波のキャッチに成功した。今回の実験は中国で初めて羊の脳内で侵襲式BMIを実現し、侵襲式脳波電極、血管内脳波キャッチなどのコア技術を確立した。ステントや導管などの神経侵襲装置の研究・製造を終え、従来の侵襲型BMIの脳への不可逆的な損傷という弊害を解決し、中国の侵襲式BMI分野の空白を埋めた。これは中国の脳科学分野の発展に対して重要な意義を持つ。

段氏によると、科学研究チームが筆頭になり研究開発した侵襲式BMI技術は、低侵襲手術のみでブレイン・マシーン連結を実現できる。チームは中風治療の神経侵襲技術を採用し、静脈から脳波センサーを脳の運動皮質や視覚皮質などに送り、神経ステントを膨張させ電極を脳に近い血管壁に押し付けることで、そこに対応する脳エリアの脳波を取得する。同技術は穿頭もしくは開頭手術を行わず脳波を取得できる。2時間内ですべての移植術が終わる。

BMI技術は末梢神経系および筋組織に依存しない状況下で、大脳皮質の脳波を直接コンピュータへの指示に変え、周辺デバイスをコントロールすることができる。深刻な運動機能障害を持つ患者(脳卒中や筋萎縮性側索硬化症など)にとって、BMIは自力で周辺デバイスをコントロールし、一部の運動機能を回復し、生活の質を高めるのに役立つ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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