石をキャンパスにする女性「どんな石でも美術品になる」―中国

人民網日本語版    2022年6月22日(水) 13時20分

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盖紅艶さんは、石一つひとつに命を吹き込み、素敵な美術品にするという暮らしを続けてすでに6年になる。

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「80後」(1980年代生まれ)の盖紅艶(ガイ・ホンイエン)さんは、石一つひとつに命を吹き込み、素敵な美術品にするという暮らしを続けてすでに6年になる。中国新聞網が伝えた。

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盖さんは、「ストーンペイントは、古代人類のペトログリフに起源を発している。古代の人々は具象画や抽象画を岩石の壁面に描いたり、刻み込んだりしていた。ペトログリフは古代人類の社会や生活のいろんな面を記録している」と説明してくれた。

ロシアと国境を接する内モンゴル自治区の満州里市に住む盖さんは、ジャライノール区街道(エリア)弁事処に勤めている。そして、ストーンペイントを趣味としていることから、多くの人から「スラッシャー(複数の肩書を持つ人)」と呼ばれている。

盖さんの故郷、内モンゴルの山脈・大興安嶺の麓にあるジャラントン市には、ヤル河がくねくねと蛇行しながら流れている。その川岸にはシラカンバの林がたくさんあるほか、カラムラサキツツジが茂っている。盖さんの記憶には、その詩的な風景が刻まれており、そして川岸はいろんな形、色、模様の石で埋め尽くされている。

盖さんは、「子供の頃から、いろんな模様の石を集めるのが趣味だった。それらの石は私の想像力を豊かにしてくれた。頭を上げて飛び立とうとしているハクチョウや自由に飛び回る仙女に見える石もあれば、何か物足りなく感じる石もあり、石の模様を活かしながら、そこに絵を描いて、頭に浮かんだものを表現するようになった」と話す。

盖さんが本格的にストーンペイントを始めたのは2016年のことで、その研究と創作をしながら、時にはコンテストなどに出品するようになった。そして、地元で賞を受賞したり、周囲から応援してもらったりするようになったという。

そしてある偶然の機会から、盖さんは新疆ウイグル自治区級無形文化遺産「石刻彩絵」の伝承人・馬益民さんに出会い、「弟子入り」した。そして、馬さんの指導を受けて、盖さんはその技をみるみると磨いていった。

盖さんの作品「中国門」は2020年、北京798芸術区新鋭アーティストノミネート展にノミネートされた。また、「モンゴル風情ストーンペイントシリーズ」は、内モンゴル自治区フルンボイル市代表として、第2回内モンゴル自治区伝統手工芸傑作展に出品され、優秀賞を受賞した。

盖さんは、「少しずつ色を付けて、頭に浮かんだ絵を石の上に描き出していくというのは、楽しくてたまらない。中国国内外を問わず、ストーンペイントを楽しむ人がいる。ストーンペイント市場の前途はどんどん明るくなると信じている。どんな石でも、美術品になる可能性を秘めている」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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