中国最大の原油輸入元になったロシア、エネルギー輸出の収入で戦費を回収―英メディア

Record China    2022年6月23日(木) 5時30分

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20日、英BBCの中国語版サイトは、中国の原油輸入元として、ロシアが首位に立ったことを報じた。資料写真。

2022年6月20日、英BBCの中国語版サイトは、中国の原油輸入元として、ロシアサウジアラビアを抜いて首位に立ったことを報じた。

記事は初めに「中国税関総署が20日に公表したデータによると、中国が今年5月に輸入した原油のうち、東シベリア太平洋パイプライン経由および港からの海上輸送を含むロシア産原油の輸入量が前年比55%増の約842万トンで、過去最高を記録した」「5月のサウジアラビアからの原油輸入量は約782万トンで、中国の原油輸入元として、ロシアがサウジアラビアを抜いて首位に立った」と報じた。

その理由として「欧州や米国の買い手が、ウクライナ侵攻をめぐる制裁にのっとって、原油や天然ガスなどのロシア産エネルギーの買い付けを控えたことで、ロシア産原油価格の大幅な値引きを引き起こし、中国の石油精製大手の中国石化(シノペック)や、中国北方工業(ノリンコ)の子会社である振華石油がこの数か月でロシア産原油の輸入を増やした」ことや「中国とロシアは2月の北京五輪前の首脳会談後、両国の友好関係に限界はないとする声明を発表している」ことを指摘した。

次いで、「エネルギー輸出はロシアにとって重要な収入源だが、この動きは欧米の消費者にも影響を与える可能性が高い」として、欧米などの各国の動静を紹介した。「米国と英国はバイデン米大統領が言う『ロシア経済の大動脈』を狙って、3月にロシア産の石油の輸入禁止を発表した」「EUもロシア産ガスへの依存を解消する方向で調整中。今年末までに石油もガスも輸入量は3分の2近く削減すると見込まれているが、全面的な禁止の合意に至っていない」「ロシアの石油とガスは、全体としては輸出が減少しており、1日当たり10億ドル(約1352億円)を超えていた3月をピークに下落しているが、フィンランドに拠点を置くシンクタンク『エネルギー・クリーンエアー研究センター(CREA)』の報告書によると、ウクライナ侵攻の最初の100日間で、ロシアは石油とガスの輸出によって約1000億ドル(約13兆5000億円)の収入を得たという」「同報告書では、ロシアの戦費を1日当たり約8億7600万ドル(約1184億円)と見積もっており、開戦から最初の100日間でエネルギー収入が戦費を上回っている」「同報告書によると、ロシアの原油はインドにも大量に輸出されており、ウクライナ侵攻前後で1%ほどだった割合は、今年の5月には18%まで上昇したという」「ロシアは石油の新市場を求め、大部分を欧米企業所有の輸送船で輸送されており、『かなりの割合』が精製されて欧米の顧客に販売されている」「インドのほか、フランス、アラブ首長国連邦、サウジアラビアなどでもロシア産燃料の輸入が増えている」「中国は5月に、米国が制裁を科しているイランから、昨年12月以来3度目のイラン産原油を26万トン購入している」と説明した上で、「ふさぐべき重要な抜け道が存在している」と指摘した。

記事は最後に、ウクライナのタラス・カチカ経済副大臣兼通商代表がBBCの取材に対し、ロシアからの輸入を継続している人々に対して「モスクワは何でも武器にする。輸出入による依存関係を利用して、他国を操ったり拘束するだろう」と警告のようなコメントを発しことに触れ、「困難な時期に、モスクワからの輸入で掘り出し物を得ている人たちにそんな警告をしても、彼らは聞き入れないだろう」と論じた。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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