ベトナム政府が中国との係争海域での漁船操業を奨励、漁民を「人間の盾」にしているとの批判も―海外メディア

Record China    2014年6月15日(日) 2時40分

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11日、南シナ海の石油採掘プラットホームをめぐって中国とのにらみ合いが続くベトナム政府は係争海域での漁船操業を奨励した。写真は南シナ海に面するベトナムのムイネー。

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2014年6月11日、ロイターによると、中国とのにらみ合いが続く南シナ海パラセル諸島海域での漁船操業をベトナム政府が奨励した。13日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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ベトナム政府は係争の中心となっている中国の石油採掘プラットホームが再び移動したと発表。石油採掘プラットホームは東南東の方向に移動したほか、同プラットホームの作業区域に6隻の軍艦を含む中国船舶119隻が確認された。

ドイツ通信社はベトナム当局関係者の話として、ベトナム政府は7億6000万ドル(約760億円)の予算を投じ、海洋警察には巡視艇を、漁業関係者には鋼鉄製の堅牢な船3000隻を新しく造る計画だと伝えた。現在、ベトナムには約10万隻の船があるが、そのほとんどが木造だ。

米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、ベトナム政府は国家主権と領土を守るために漁業関係者に係争海域での操業を奨励した。こうした政策について、批評家は「漁民たちを危険にさらす」と批判。「漁民を『人間の盾』に利用している」との厳しい指摘もあり、政府関係者はこれを否定する姿勢を示した。(翻訳・編集/本郷)

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