ISUは羽生結弦を引退に追い込もうとしているのか?―中国メディア

Record China    2022年6月15日(水) 22時0分

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国際スケート連盟(ISU)の総会で新たなルールが定められたことをめぐり、中国のポータルサイト・百度に「ISUの大改革、羽生結弦を引退に追い込もうとしているのか?」とする文章が掲載された。

国際スケート連盟(ISU)の総会で新たなルールが定められたことをめぐり、中国のポータルサイト・百度(バイドゥ)に「ISUの大改革、羽生結弦を引退に追い込もうとしているのか?」とする文章が掲載された。

文章は、今月9日にタイ・プーケットで行われたISU総会で韓国人のキム・ジェヨル氏が新会長に選出されたほか、フィギュアスケートに関して大きなルール改正があったと説明。現在、15歳となっているシニアの国際大会への出場年齢を2024年から17歳に引き上げるとともに、表現力を評価する演技構成点を5項目から3項目に減らすことが決定されたとした。

具体的には、5項目のうち「スケーティング技術」と「構成」が残り、「技のつなぎ」と「音楽の解釈」を除外。後者2つをまとめる形で「演技力」が「プレゼンテーション」に変更された。ISUは「評価基準の重複を回避するため」としているが、日本スケート連盟は「具体的な採点を求める選手やファンの意に沿わない」として反対していた。

文章は、今回のルール改正は選手らに大きな影響を与えており、世界各国で波紋を広げていると指摘。表現を重視する羽生にとって不利な改正との見方が有力で、フィギュアスケートファンからは「羽生に引退を迫るのか」と疑問の声も出ていると説明した。

その上で、「フィギュアスケートは『氷上のバレエ』と呼ばれ、美しさと鑑賞性が重要。競技であると同時に芸術という視点もあり、それらは選手と音楽との相性があってこそ成り立つものだ」と指摘。「新ルールは競技難度に重きを置いており、長い目で見ればフィギュアスケートを衰退させる。観客が求めるのは鑑賞性と競技性の両方があるフィギュアスケートであり、氷上で滑って跳ぶだけのものではない」と主張した。

さらに、「ファンの間では、ISUは羽生を抑えて成長著しいマリニンを持ち上げようとしているという陰謀論も出ている。何が真実なのかは分からないが、羽生はこれまで数々の(不利な)ルールに打ち勝ってきた」と説明。「羽生には誇りとこだわりがあり、簡単にあきらめてしまうのならそれは羽生結弦ではない。より強い自分こそが最大の武器なのである」と羽生の奮起に期待を寄せた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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