中国の健康コード、社会統治に利用すべきでない―中国人ジャーナリスト

Record China    2022年6月14日(火) 22時0分

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中国紙・環球時報の元編集長・胡錫進氏が中国で運用されている「健康コード」について、「社会統治に利用すべきでない」と発言した。

中国紙・環球時報の元編集長・胡錫進(フー・シージン)氏が中国で運用されている「健康コード」について、「社会統治に利用すべきでない」と発言した。

「健康コード」とは、新型コロナウイルスへの感染の危険度を表すスマートフォンアプリで、自身の状態や訪問履歴などによって行動に制限がかけられることがある。

胡氏は14日に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)のアカウントでこの「健康コード」に言及し、「各地の健康コードは防疫目的にのみ適用されるべきで、いかなる場合も地方政府による防疫とは無関係の社会統治目標に利用されるべきではない」と述べた。

また、「どこかの地方(政府)が別の目的のために健康コードを通じて特定の人の移動を阻止したとすれば、これは明らかに防疫規定に違反している。健康コードの権威を損ない、人々の防疫への支持を損なうことになり、社会統治全体にとって損失が大きい」と訴えた。

胡氏の主張は微博でトレンド2位に入るほど注目を集めており、ネット上には「よくぞ言った」「法に基づく行政が最も重要」「国民のプライバシーは守られるべきだ。今はどこに行っても(コードを)スキャンさせられ、行動履歴が把握されている。誰かに悪用されたら安全が脅かされる」「長年かけて築かれてきた法治による安心感が、ここ2年で崩れ去っている」といったコメントが書き込まれた。

また、「河南省の銀行のことを言っているのかな?国民の気持ちを代弁してくれた」「あの銀行の件にコメントする人がようやく表れた」「やっと例の事件に言及してくれた。これこそあの“伝説”の法治社会だ」といった声も多かった。

河南省の地方銀行では先日、正常に預金の引き出しができないトラブルが相次ぎ、預金者に動揺が広がった。するとその後、銀行預金者の健康コードが突然、危険度が高いことを示す「赤」に変わった。中には、河南省に入った途端に「赤」になったという人や、PCR検査で陰性が出たにもかかわらず「赤」になった人、2週間自宅から一歩も出ていないのに「赤」になったという人もいたといい、「別の意図」で健康コードを利用したのではないかとの疑惑が浮上していた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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