「なぜ中国を選んだのですか?」=アイリーン・グーの回答に中国人沸く

Record China    2022年6月8日(水) 21時0分

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今年2月の北京冬季五輪で活躍したアイリーン・グー(谷愛凌)が中国籍を選択した理由について語り、中国人を沸かせている。写真はアイリーン・グーの微博より。

今年2月の北京冬季五輪で活躍したアイリーン・グー(谷愛凌)が中国籍を選択した理由について語り、中国人を沸かせている。咪咕体育など複数の中国メディアが8日付で伝えた。

アイリーン・グーはサンフランシスコ出身の米国系中国人の女子フリースタイルスキー選手。2003年9月3日に米国人の父と中国人の母の元に生まれ、19年に中国籍を取得した。北京五輪では女子ハーフパイプと女子ビッグエアで金メダルを獲得し、中国の躍進に大きく貢献、国民的アスリートになった。

先月23日に発表された米タイム誌の「影響力のある100人」 にも選ばれたアイリーン・グーは、このほど行われた同誌のサミットに出席。司会者から「あなたは米国で生まれ育ちました。あなたのお母さんは中国で生まれ育ち、米国に移り住んできました。両国ともあなたと近い関係があります。あなたは五輪前の夏休みに、中国に戻って数カ月滞在しました。あなたはなぜ最終的に中国を選んだのでしょうか?」との質問を受けた。

これに対し、アイリーン・グーは「2014年、私が10歳の頃はフリースタイルスキーはまだ小さな競技でしたが、北京五輪の後には世界で大ブームになりました。特に中国では3億人がウインタースポーツをするようになったと言われています。世界の数億人が“スポーツ”という同じ言語を使うようになったのはどれほど美しいことでしょう。スポーツは経験の共有です。これは民族や年齢、性別、バックボーン、文化的違いを超えるものです」と述べた。

続けて、「文化が異なれば、大きな違いがあったり、さまざまな人がいたりするでしょう。そうした人たちが一緒になることは、文化交流を促進するとともにグローバル化の絶好のチャンスです。互いにさまざまなことを改善するチャンスでもあります。誰かが倒れたら、どこの国の選手であろうと私は手を伸ばします。うまくいけば互いに拍手を送り合います。互いに鼓舞し合い良好なサイクルが生まれるのは素晴らしいことです」と語った。

直接的な回答を避けたアイリーン・グーに対し、司会者は「あなたは中国で多くの企業のイメージキャラクターを務めていますね。同時に、海外の企業のイメージキャラクターを務めていたり、スポンサーがついていたりする。これらの企業は中国市場に参入したいと思っているでしょう。ビジネス面でのことが、あなたの決定(国籍選択)に影響したのでしょうか?」と質問した。

するとアイリーン・グーは、「正直に言ってそれはありません。当時私は15歳でしたから。私の決定を米国のスキーチームも支持してくれました。私は中国代表として五輪に出場することで、若い女の子たちを励まし、このスポーツを広めたいと思っていました。そして、グローバル化の創造という共通の未来に貢献したいと思っていました。彼らは100%応援してくれましたし、今も応援してくれています。同じように中国でも応援してもらっています。すべてはこのスポーツを広めるためなのです。それがこの決定の理由です」と説明した。

司会者がさらに「米中両国が政治的に緊張しています。この決定を後悔したことはありますか?」と聞くと、「後悔したことはありません」と断言。「毎日SNSを見ると、数百人の女の子たちが『あなたの五輪でのパフォーマンスを見てスキーを始めました』『自分の限界を突破できました』と言ってくれるんです。できないと思ってたことにトライしたと言ってくれるんです。こういうメッセージを見ると私の方がとても励まされるのです。アイドルとファンのような関係ではなく、励まし合う友人のような関係です。このような影響はワールドワイドで、中国だけでなく米国でも、カナダでも、欧州でもあるのです。かつてフリースタイルスキーが見られなかった場所でも今では見られる。これは信じられない変化です」と語った。

アイリーン・グーの言葉について、中国のネットユーザーからは「彼女はずっと後悔したことないって言っていたもんね」「もちろん後悔するはずないさ。中国を選んだからこそ今の地位があるんだから」「彼女の誠実さには永遠に感動する」といった声や、「彼女の新たな力を見た気がする。『影響力のある100人』への選出おめでとう」「18歳の子がこんなにクレバーな受け答えができるなんて、みんなに愛されるはずだ」「彼女の願いはスキーを通じて世界をより良く変えることなんだ」「彼女の言葉こそ人類共通の価値観だ」「泣けてきた。この18歳の少女は本当に美しい」など、称賛の声が上がっている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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