ロシアのルーブルが200%近く回復上昇、「脅威の逆転劇」なぜ実現?―中国メディア

人民網日本語版    2022年6月9日(木) 7時0分

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3月の時点で世界で最も低迷していた通貨だったロシアのルーブルがこのところ世界で最も好調な通貨になるまでに、わずか2カ月余りしかかからなかった。

3月の時点で世界で最も低迷していた通貨だったロシアのルーブルがこのところ世界で最も好調な通貨になるまでに、わずか2カ月余りしかかからなかった。ルーブル安が底を打ち、200%近くも回復上昇するのを後押ししたものは何か。中国新聞社が伝えた。

華興証券(香港地区)のチーフエコノミスト兼チーフ戦略アナリストの厖溟氏は、「主観的には、貿易決済と債務償還、資本規制、独自のコントロール可能な決済システム構築などの面におけるロシアの一連の『連続技』が、ルーブルの短期的な値下げ圧力を相殺した」と述べた。

厖氏は続けて次のように説明した。第一に、ロシアはロシアと天然ガス貿易を行う「非友好国・地域」に対し、ロシアの銀行にルーブル建ての口座を開設して、この口座を通じて天然ガス貿易の決済を行うよう求めた。そうしない場合、ロシアは相手国・地域が契約に違反したと見なすとした。

第二に、ロシア中央銀行は市場の動揺を収め、ルーブル預金への意欲を高めるために緊急の大幅な利上げを行い、こうして形を変えて、預金者の取り付け騒ぎやルーブルを投げ売りして外貨を購入するなどの行為につながる要因を減らした。

第三に、ロシアは国民が外貨建て銀行口座から一定額を超えた外貨を引き出したり外国の銀行口座に送金したりすることを制限し、外国人が特定の外貨を引き出したりルーブル建て資産を売却したりすることを制限し、石油・天然ガス輸出企業に外貨収入の80%をルーブルと両替するよう求めるなど、一括した臨時の資本コントロール措置を採用して、ルーブル相場を安定させた。

また厖氏は、「客観的には、国際社会がロシアの石油・天然ガス、農産物、原材料などのコモディティに対して有する高いニーズがロシアにもたらした貿易黒字、国際市場が絶えず修正するエネルギー価格への期待が、ルーブル相場の『V字回復傾向』を下支えし、西側のロシアに対する制裁の効果を弱めた」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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