トイレは1日2回まで!ブラックすぎる指示でスーパーの女性従業員がクビに―中国

Record China    2022年6月4日(土) 16時30分

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2日、光明網は、浙江省杭州市のスーパーマーケットで、女性従業員が不可解かつ明文化されていない規則に違反したとして解雇され、当局が調査に乗り出したと報じた。写真は杭州市のサムズクラブ。

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2022年6月2日、中国メディアの光明網によると、浙江省杭州市のスーパーマーケットで、女性従業員が「1日に2回しかトイレに行ってはならない」などの不可解かつ明文化されていない規則に違反したとして解雇され、当局が調査に乗り出した。

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同市上城区のスーパー、サムズクラブで働いていた王(ワン)さんは5月22日、夕方の食事休憩前だった午後4時25分ごろ、他の従業員に持ち場を代わってもらった上で別の同僚と一緒にトイレに行こうとした。しかし、途中で上司に遭遇し「食事休憩の30分前はトイレに行ってはいけない」と注意されたため、諦めて持ち場に戻った。

その後、上司からSNSの従業員グループ向けに「食事休憩前にトイレに行こうとした従業員がいた。他の従業員は気をつけるように」との警告メッセージが書き込まれた。王さんいわく、上司からは100元(約1900円)の罰金も要求されたが、支払いを拒否して書面にサインをしなかったとのことだ。

また、王さんは「食事休憩の30分前にトイレに行ってはいけないという話は知らなかった。上司はトイレに行けるのは1日2回で、1回15分まで。1回違反すれば警告、2回目はクビと言っていたが、就業規則や雇用契約書にはどこにも書かれていない」と語っている。

トラブルがあった翌々日の24日、王さんは「規則違反」による解雇通知書を受け取り、その翌日の25日には「勝手に持ち場を離れた」「公衆の面前で管理者を侮辱した」という2つの規則違反行為があったとの通知を受け取った。

納得がいかない王さんは現地当局に対して告発を行い、同区人力資源・社会保障局は事態を重く見て同31日に調査を開始した。調査により、会社の規則の中にトイレの回数に関する規定がないにもかかわらず、従業員は勤務時間内のトイレ休憩について報告を義務化されていたことが判明した。調査はなおも続行中とのことだが、同局は「事実に基づき法に照らして処理を行い、労働者の合法的な権利を守る」としている。(翻訳・編集/川尻

杭州市のサムズクラブ

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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