「中国天眼」、1%の観測時間を青少年に提供―中国メディア

人民網日本語版    2022年6月2日(木) 23時0分

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「中国天眼」の1%に当たる約50時間の観測時間を全国の小中高生に提供する。

中国科学技術協会青少年科学技術センター、中国科学院国家天文台、中国青少年科学技術補導員協会が共同で、「科学技術のイノベーションで夢を叶える」青少年FAST観測プラン募集イベントを開始した。「中国天眼」(500メートル口径球面電波望遠鏡、FAST)の1%に当たる約50時間の観測時間を全国の小中高生に提供する。

中国科学院院士で国家天文台FAST科学委員会会長の武向平(ウー・シアンピン)氏は、「子供たちは天文学と宇宙に興味を持っており、特にFASTと言うと、宇宙人の信号を受け取れるか、ブラックホールやビッグバンの火の玉を観測できるかと聞いてくる。子供の発想は自由で、私たちには思いつかないようなアイデアがあるが、われわれはこれを観測プランに変えることができる」と述べた。

青少年FAST観測プランの募集期間は6月末まで。天文学者は小・中・高の3つのグループに分け、優秀プランを選出する。選ばれた50人の学生をFASTの現場に招き、さらに絞り込むことで、そのプランを最終的にFASTリアルタイム観測に採用する。

武氏は、「今年はまず試験的に行う。これが成功し良い経験を蓄積できれば、全世界の子供たちに開放する。全世界の小中高生がFASTを使用し、観測の夢を叶えさせる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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