中国初の磁気浮上懸垂式モノレール「興国号」が7月に実験段階へ

人民網日本語版    2022年6月2日(木) 5時0分

拡大

中国初の磁気浮上懸垂式モノレール「興国号」がこのほど、列車調整の鍵となる段階に入った。

中国初の磁気浮上懸垂式モノレール「興国号」がこのほど、列車調整の鍵となる段階に入った。調整完了後、7月に開通に向けた実験段階に入る見通しだ。科技日報が伝えた。

列車は江西理工大学と中鉄科工集団が共同で研究・製造したもので、懸垂式モノレール構造を採用し、設計速度は80km/h。その最大の特徴は、初めて永久磁石磁気浮上技術をモノレールに導入する点だ。試験ラインの本線の全長は約800メートルで、いずれも懸垂式レールで、単線設計を採用し、複線の条件及び長期的な運営条件を残しておいた。

中鉄科工集団の首席技師の王中美(ワン・ジョンメイ)氏によると、中国はドイツと日本に続き3番目に懸垂式モノレール技術を確立した国だ。懸垂式モノレールは敷地面積が少なく、視野が広く、歩行者や自動車と互いに干渉せず、独自の通行権を持つ。1往復の輸送量は地下鉄の約半分だが、総工費は地下鉄の5分の1に過ぎない。

江西理工大学党委書記の楊斌(ヤン・ビン)氏によると、現在すでにあるモノレールは電気駆動タイヤがレール内を走行しているのに対して、「興国号」は新型懸垂式磁気浮上列車だ。その最大の特徴は、永久磁石磁気浮上技術をモノレールに導入する点にある。永久磁石磁気浮上技術がモノレールの製造に導入されるのは世界でも初めてとなる。常伝導磁気浮上交通と比べると、永久磁石磁気浮上モノレールには静磁場や「ゼロ出力」浮上の特徴があり、磁気汚染がないという大きなメリットがある。

永久磁石磁気浮上モノレールプロジェクトは、常伝導磁気浮上や超伝導磁気浮上に続く新型鉄道交通モデルで、中国が完全に独自の知的財産権を持つ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携