独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトによると、バチェレ国連人権高等弁務官は28日、「論争に満ちた」中国新疆ウイグル自治区訪問について、中国の人権政策に関する「調査」ではないと表明した。

記事によると、新疆ウイグル地区で大規模な人権侵害が行われているというのが国際社会の一般的認識だ。中国政府は同自治区で少数民族ウイグル人ら100万人以上の強制収容のほか、強制不妊手術や強制労働なども行っていると告発されている。

バチェレ氏の訪問をめぐっては、海外の人権団体やウイグル人から、「習近平（シー・ジンピン）国家主席との会談を含む6日間の共産党宣伝ツアーに付き合わされてしまった」などと批判する声も出ている。

バチェレ氏はオンラインでの記者会見で、訪問目的について「調査ではない」とし、中国滞在中に中国当局から「監視はされなかった」と述べた。

国連人権高等弁務官の中国訪問は17年ぶり。

中国外交部の報道官は、バチェレ氏の訪問について「同氏の意志に従い、双方の徹底的な協議に基づいて調整された」と述べていた。（翻訳・編集/柳川）