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新型コロナウイルス感染症対策・管理の過程で、「クラウド求人」が多くの企業の採用する求人スタイルになった。写真は南京大学。
新型コロナウイルス感染症対策・管理の過程で、「クラウド求人」が多くの企業の採用する求人スタイルになった。スマート面接もますます一般的になっている。スマート面接では、求職者はオンライン環境でスマートロボットに向き合う必要がある。動画録画方式で質問に答えると、スマートシステムが評価を下す。この新しい面接方法に求職者は適応することができるだろうか。
杭州市から来た大学院生の李思翰さんは、就職活動でスマート面接方式が一般的になったと感じたという。「比較的大規模な企業は、スマート面接を最初に行うところが多く、スマート面接に合格しなければ、次の段階に進めない。自分が受けたスマート面接は主に2タイプあり、1つは場面を設定して問題を出すというもので、企業の状況を理解しているかをチェックする。もう1つは個人の能力や言語による表現のチェックを重視するものだ」という。
調査によると、回答者の52.2%が「スマート面接を受けた」と答え、今年度卒業生はこの割合が59.5%とより高かった。「スマート面接はうまくいった」と考える人は50.3%に上り、男性は56.5%で女性の45.9%を上回った。
民間企業の人事部門で働く陸凱さん(仮名)は、「今は大企業の多くがスマート面接を最初のふるい分けの重要な手段としているが、面接の『スマート化レベル』には差があり、単にオンラインで動画を撮って人が見てふるい分けをするところもあれば、人工知能(AI)で求職者が質問に答える時の表情、話すスピード、キーワードを多角的に分析して、面接官による2回目のふるい分けをサポートするところもある」と話した。
調査の回答者によると、「スマート面接のプロセスは機械的で冷たい」(55.0%)」と「人同士の交流が欠けている」(53.1%)が、スマート面接の主な問題点だ。このほかには、「どうしたらAIの評価基準に一致するのかがわからない」が47.3%、「カメラの前での表情をコントロールする能力が足りない」が37.0%、「カメラに向かう面接スタイルに慣れるのが難しい」が33.3%だった。スマート面接に向けてよりしっかり準備するために、68.6%が「カメラに向かって練習する」という。
中国人民大学労働人事学院の林新奇教授は、「インターネット技術の普及と感染症対策・管理に伴って、スマート面接がトレンドになった。スマート面接は通常は基本的知識や能力の評価を重視しており、人間関係や仕事への献身度などを全面的にチェックすることはおそらく難しい。しかしオフライン面接や入社に際しては、この面の問題が現れてくる。企業は通常、求職者に変化に柔軟に対応する能力があるかを重視するが、こうした能力を限られたスマート面接の時間内にしっかりチェックできるとは限らない。だからこそ特に注目に値する」と分析した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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