2022年5月24日、成都商報は、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、世界で573人のビリオネア（保有資産10億ドル以上）が新たに誕生したと報じた。

記事は、ある最新の研究報告（記事はソースを明らかにしていないが、世界の貧困支援団体オックスファム・インターナショナルが23日に発表したもの）により、20年以降573人が新たにビリオネアとなり、世界のビリオネアの総数は2668人に達したことが明らかになったと紹介。新型コロナが発生して以降、平均30時間ごとに1人のビリオネアが誕生したことになると伝えた。

そして、新たなビリオネア573人のうち62人が食品業界に関わっており、中でも米食品大手で昨年に創業157年で最高益を記録したカーギルでは一族のビリオネアがコロナ前の8人から12人まで増えたとした。また、ワクチン、治療、PCR検査、個人向け防護装備によって大きな利益を生み出した製薬業界からも40人のビリオネアが誕生したと紹介している。

さらに、新型コロナの発生後に世界のビリオネアが持つ総資産額は12兆7000億ドルとコロナ前から42％増加し、世界の国内総生産（GDP）の13.9％を占めるに至り、増加した資産の大部分はコロナ発生から2年の間に発生したものであることが研究によって示されたと伝えた。

記事は一方で、ビリオネアが増加する中で富の不平等が日増しに激化していると研究者が警告したことを紹介。新型コロナの影響により食品、エネルギーなどの価格が上昇して一般市民の生活上の負担が増大しており、今年1年間で2億6300万人、すなわち33時間ごとに約100万人が極度の貧困に陥る見込みだと報じた。（翻訳・編集/川尻）