ファーウェイの折り畳みスマホがEUで6月発売―製品高評価する一方で「まだやるべきことが」

Record China    2022年5月24日(火) 15時20分

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ファーウェイは6月に、EUで最新型の折り畳みスマホMate Xs 2(写真)を発売する。英国のIT製品紹介サイトは製品そのものは高く評価した上で、ファーウェイには「まだやるべきことがある」と論じた。

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華為技術(ファーウェイ)は19日、欧州市場に向けて“世界一薄い折り畳みスマホ”である「Mate Xs 2(メートXs 2)」などの発表会を行った。英国ロンドンに拠点を置くIT製品紹介サイトの「エキスパート・レビュー」は「Mate Xs 2」を高く評価する文章を発表した。ただし、同社製品に科せられた制約により、消費者の心をつかめない可能性はあるとした。欧州連合(EU)における「Mate Xs 2」の発売は6月という。

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「エキスパート・レビュー」が掲載した紹介文章によると、筆者はイタリアのミラノで開催されたイベントに足を運び、実際にMate Xs 2を手に取って確認することができたという。

Mate Xs 2の外観について「ちょっと見ただけでは、目新しいものはほとんどない」と紹介。ただし実際に持ってみると背面部分の表面には革のような手触りがあり、以前の機種のつるつるとした感触から移行させたことが分かると説明した。

Mate Xs 2の大きな特徴は折り畳み式であり、畳んだ場合には表示画面が外側になることだ。文章はMate Xs 2のヒンジ(ちょうつがい)機構について「スムーズに、かつ静かに折り畳んだり展開することができる」と紹介。また、画面は美しく、画面分割機能によってマルチタスクが簡単に行えると、高く評価した。

カメラの機能については、会場が薄暗かったためにナイト・モード以外の確認は困難だったと断ったうえで、メインカメラ、ウルトラワイドカメラ、望遠レンズ、セルフィーカメラの4種が搭載。また以前の機種に搭載されていた「ミラー撮影」モードも踏襲されており、同モードを「ポートレートを撮影する際に被写体がどのような表情をしている確認できる便利な機能」と評価した。

価格については、一般販売されている端末の中では最も高価な部類に属するが、前のモデルのMate Xsほどには高価でないと紹介。Mate Xs 2シリーズの製品の最も安価な機種は1999ユーロ(約27万円)になるという。

Mate Xs 2の問題点については、「いらいらするほど制限の多いソフトウェア」と指摘。ファーウェイ製品について、「ハードウェアは最高かもしれない」と論じた上で、ユーザーにとっての使い勝手には問題があると指摘した。

ファーウェイ製のスマートフォンに使い勝手の悪さが生じている原因は、米国政府による圧力だ。米国企業などはファーウェイとの取引が禁止されており、ファーウェイ製品は米国製のアプリケーション、あるいは米国企業が運営するプラットフォームを経由してのアプリケーションのダウンロードが出来ない。当然ながら、利便性は大きく低下してしまう。

文章は、ファーウェイが独自に運営するアプリケーション提供プラットフォームのApp Gallery(アップ・ギャラリー)を「着実に改善されつつある」とファーウェイ側の努力を認めた上で、「想定される顧客を納得させるためには、6月に欧州で発売されるまでに、やるべきことは多い」と論評した。(翻訳・編集/如月隼人

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