「日本は165人、韓国は58人、中国は1人」=これが中国サッカーの現状―中国メディア

Record China    2022年5月17日(火) 23時20分

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16日、新浪体育は、中国サッカー選手の海外移籍について紹介する記事を掲載した。

2022年5月16日、中国のスポーツメディア・新浪体育は、中国サッカー選手の海外移籍について紹介する記事を掲載した。

記事は、スイスのサッカー専門調査機関「CIES Football Observatory」が先日発表したデータによると、海外リーグでプレーする日本人選手は17年に比べて38人増えて165人となり、韓国も17年からは43人減ったもののそれでも58人いると紹介。一方、1998〜2008年には楊晨(ヤン・チェン)、范志毅(ファン・ジーイー)など10人以上が欧州5大リーグに移籍していた中国選手は、現在は武磊(ウー・レイ)だけであると指摘した。

また、その他の海外移籍組も、スイス1部リーグでプレーする李磊(リー・レイ)、バイエルン・ミュンヘンに所属し、現在オーストリアのクラブにレンタル移籍している劉邵子洋(リウシャオ・ズーヤン)ぐらいであると伝えた。

その上で、「中国選手とは技術面では大差ないが、タフさで差がある。スイスの選手は非常にタフなトレーニングをするし、試合もすごくタフだ。相手のフォワードはそこまで高い個人能力を持っていなくても、ずっとこちらにプレッシャーを掛け続け、競り合ってくる。これが大きな違いだ」という李磊の話を伝えるとともに、中国選手の海外移籍における最大の問題が「レベル不足」にあると指摘。現在、中国のクラブは選手の海外移籍について、選手自身の実力が伴っているかを考えることなく、「海外に行くことで箔(はく)を付けさせ、戻ってきたら高額で売る」と考えている部分が否めないとしている。

一方で、どんな状況であれ海外に出てみることで得られる収穫があり、少なくとも現地のレベルと自分のレベルの差を感じ取ることは「井戸の中で天を見る」よりはるかに良いとし、海外に移籍する選手を一概に色眼鏡で見てはならないと伝えた。

記事は、中国サッカー協会が19年に自国選手を海外に積極的に送り込む計画を推進したものの、翌年の新型コロナによって頓挫してしまっていると紹介した上で、「少なくとも、これを続けるべきだ」と主張。前中国代表監督の李鉄(リー・ティエ)氏が「中国代表の80%が欧州組となることで初めて、日本やオーストラリアと争える機会が生まれる」と語ったことを取り上げ、現在の中国代表には海外組がわずか2人、全体の8%しかいないことを指摘した。

そして最後に「これが中国サッカーの現状。10倍の差を埋めるには、100倍の努力が必要だ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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