文在寅政権が誇った韓国の輸出実績、実際は…

Record Korea    2022年5月17日(火) 18時20分

拡大

15日、韓国・朝鮮ビズは「文在寅政権は増加率2桁の輸出競争力を誇ったが、ドル換算金額ベースではなく重量ベースにすると話が変わる」と伝えた。写真は文前大統領(韓国大統領府twitterアカウントより)。

2022年5月15日、韓国・朝鮮ビズは「文在寅(ムン・ジェイン)政権は増加率2桁の輸出競争力を誇ってきたが、ドル換算金額ベースではなく重量ベースにすると話が変わってくる」と伝えた。

関税庁によると、今年1~3月期の消費財・原資材・資本財を全て合わせた韓国の輸出額は1732億ドル(約22兆4000億円)で、前年同期比18.3%増加した。文在寅政権発足直前の2017年1~3月期(1321億ドル)、新型コロナウイルス流行初期の20年1~3月期(1302億ドル)と比べても大幅に増えている。しかし、同じ実績を重量ベースで見ると、今年1~3月期の輸出重量は4669万トンで、前年同期(4492万トン)比3.9%の増加にとどまるという。金額ベースの増加率(18.3%)とはかなりの開きがある。また、19年同期(4939万トン)、18年同期(4869万トン)との比較では減少している。

金額ベースの比較だと大幅増加となる理由については「高付加価値品目を多く売ったか、原油価格やレートの影響のどちらか」が一般的だが、韓国の現状は後者に該当すると、専門家らは説明している。世界的なパンデミックの中で高付加価値品目の輸出が急に増えるとは考えにくく、「国際原油価格の急騰とウォン安による輸出額の錯視効果だと理解するのが合理的」だという。

記事は、文前大統領は在任中、輸出実績の宣伝に熱を上げ、輸入物価の急騰で貿易収支赤字が累積100億ドル(5月10日基準)に迫った時にも「他国に比べると良好なほう」だと輸出競争力を誇っていたと指摘している。文前大統領は退任の演説でも「コロナによる景気停滞の中で史上最大の輸出実績を上げられたのは韓国の製造業が持つ世界的競争力のおかげ」だと述べている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「輸出実績を重量で見るなんて初めて聞いたよ」「半導体やソフトウェアに重量なんか意味がある?」「半導体を捨ててくず鉄や廃紙でも輸出しろと言うのかな?」「輸出が農産物から半導体に変わったのも、重量ベースだと減ってるから逆成長だと言うのかね」「1960年代みたいに石炭や鉱物を輸出することを望んでいるの?」「重量の少ない半導体を輸出しているサムスンは大罪人だな(笑)」「重量が大事なら、アップルはスマートフォンじゃなくて冷蔵庫でも作って売らなきゃ駄目だね」など、記事へのツッコミが殺到している。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携