米国のインフレ、中国への責任転嫁は荒唐無稽―中国メディア

人民網日本語版    2022年5月10日(火) 17時30分

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ここ数カ月間に、米国の物価は高騰し、一時は過去40年間近くで最も深刻なインフレも出現した。

ここ数カ月間に、米国の物価は高騰し、一時は過去40年間近くで最も深刻なインフレも出現した。米国国民は絶えず悲鳴を上げ、経済回復への信頼感が大幅に低下した。米国のインフレ問題の根本的な原因が、米国自身の経済構造のアンバランスと政府の対応の不適切さにあることは明らかだ。しかし米国の一部の人は最近、事実を顧みず、再び中国に罪をなすりつけようと企て、これを契機として米国民の視線をそらし、自分たちの失敗を覆い隠し、責任逃れをしようとしている。

米国のインフレ問題が深刻な根本的原因は、米国の経済構造のアンバランスさにある。新型コロナウイルス感染症が発生すると米政府は資金を大量にばらまき、大規模な財政政策と超緩和の金融政策との「合わせ技」を繰り出し、感染症が緩和された後の経済の過熱、受給のバランス崩壊をもたらし、企業の生産回復は消費回復のペースに追いつかなかった。同時に、米国の労働市場は供給不足で、空きのポジションと利用可能な労働力との差は約560万人に達し、企業は賃金の引き上げを迫られ、全体的なインフレの中でも割合が特に高い住居コストが上昇を続けた。こうした要因が米国のインフレをさらに高水準へ押し上げた。

米政府は判断を誤り、行動が遅く、インフレが高止まりする流れを速やかに解消できなかった。ホワイトハウスでは、バイデン政権が今に至るまで有効な財政手段を打ち出してインフレを防いでこなかった。米連邦準備制度理事会(FRB)は連続して金利水準を引き上げたが、利上げペースが遅く、幅が小さく、外部から大いに非難されている。アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)のエコノミストのデズモンド・ラフマン氏は、「FRBの動きは少なすぎるし、遅すぎる」と批判する。米メディアは政府がインフレ問題で「繰り返し過ちを犯した」と批判し、全く当てにならないとした。また米政府はロシアウクライナ紛争をあおりまれに見る大規模な制裁を発動し、世界の原油価格やその他のコモディティ価格を高騰させ、回り回って米国内のインフレを悪化させることになった。一部の米国のシンクタンクがインフレ抑制の理性的な提言を打ち出す時に、米政府高官はこれを皮肉っている。

事実が十分に示すように、米国のインフレという「病の原因」は米国自身にある。しかし米国の一部の人は矛盾の責任を転嫁し、米国のインフレの責任を中国にかぶせようとしている。これは実に荒唐無稽なことだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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