不買運動はもう終了?ポケモンパンだけでなく、日本製の酒や衣類も韓国で需要が急増

Record Korea    2022年5月3日(火) 12時0分

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韓国でSPC三立の「ポケモンパン」と三養食品の「クレヨンしんちゃんスナック」が人気を集める中、日本製の酒類や衣類などの需要も急増している。写真はサントリーのウイスキー。

韓国でSPC三立の「ポケモンパン」と三養食品の「クレヨンしんちゃんスナック」が人気を集める中、日本製の酒類や衣類などの需要も急増している。5月1日、韓国メディア・毎日経済が報じた。

記事によると、SPC三立が2月23日に発売したポケモンパンは、発売から2カ月で販売数が1500万個を突破。単純売上高だけでも200億ウォン(約21億円)に達する。連日コンビニや大型マートでは開店前に並ぶ客が長蛇の列をなし、SPC三立の株価も高騰を見せているという。

一方最近では、ポケモンパンと同様に日本のアニメとコラボレーションした、三養食品の「クレヨンしんちゃんスナック」も人気とのこと。「クレヨンしんちゃんスナック」は3月30日から先月18日までに約40万個が販売され、前年同期比で55%、前月比で90%売上が伸びた。「クレヨンしんちゃんスナック」は、ポケモンパンが入手困難なほどの人気を集める中、同様にステッカーを得られる代替品として注目が集まったという。

また、日本製品の売上の回復傾向はファッション業界にも現れており、かつては日本製品の不買運動の象徴とされていたユニクロも業績を伸ばしている。韓国でユニクロを運営するFRLコリアの昨年(2020年9月~21年8月)の売上高は5824億ウォン(約599億円)で、売上高は前年より7.5%減ったものの、営業利益は529億ウォン(約54億円)を記録した。

さらに酒類市場でも日本製品の輸入額は上昇しており、今年の1~3月期の日本製ビールの輸入額は266万6000ドル(約3億4729万円)で、前年同期より22.6%増えた。不買運動が本格化した20年の103万8000ドル(約1億3522万円)と比べると、2.5倍も増加している。また、ビールだけでなくサントリーなどの日本製ウイスキーの輸入額も伸びており、今年の1~3月期の輸入額は前年同期より41.8%増の123万9000ドル(約1億6140円)を記録した。

日本製品の需要が回復する中、韓国の政界では、韓国経済の利益のために日本と協力すべきという声も上がっており、新政権へ移行する前に不買運動を終息させようという動きも出ているという。産業通商資源部のチョン・ユンジョン通商交渉室長は4月27日に自由貿易協定(FTA)フォーラムに参加し、「アジア太平洋通の通商秩序における韓国と日本の役割が強調されている」とし、「韓国が開放されたアジア太平洋秩序の形成に寄与する過程で、共同利益に合致するよう日本と未来志向的な経済協力関係を構築する必要がある」と話していた。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「最初から不買運動なんてなかったと思っていい。メディアがあおってただけ」「最初は政治的な運動に見えたけど、結局全て虚像だった。一部の臆病者だけは認めたがらないけど、国民感情は日本に好意的」「われわれが幼い頃に見てたアニメはほぼ日本の作品だった。だからそのキャラクターにも思い入れは深い」「反日政権が5年も続いたのが恥ずかしい」など、不買運動に対して否定的な意見が多く寄せられている。

一方では、「だから韓国人はばかにされるんだ」「軽率に行動する人間のせいで、どれだけのドルが日本に流れていってると?恥ずかしい」「すでに1個食べたからいい。もう買わない」など、引き続き不買運動を続けるべきとの意見も見られた。(翻訳・編集/丸山

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