2022年4月26日、新浪財経の微博アカウントによると、河南省で4歳の男児がH3N8鳥インフルエンザウイルスに感染したことを国家衛生健康委員会が発表した。

記事は、同委員会が26日に発表した内容として、河南省駐馬店市に住む4歳の男児が今月5日に発熱などの症状を訴えて10日に入院し、24日に中国疾病コントロールセンターが検体を検査したところ、H3N8鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されたと紹介。男児の家ではニワトリや烏骨鶏を飼育しており、家の周辺には鴨が生息していたと伝えた。また、濃厚接触者には医学観察、ウイルス検査を実施しており、これまでのところ異常は見つかっていないとした。

同委員会は専門家チームを結成してリスク評価を行っており、今回のH3N8ウイルスは馬、犬、鳥類、アザラシへの感染例はあったものの、これまでヒトへの感染報告はなく、ヒトに対する有効な感染能力は有していないとの初歩的な見解を示している。今回の感染は鳥からヒトへの偶発的な異種間感染であり、大規模な感染流行のリスクは低いという。（翻訳・編集/川尻）