海南熱帯雨林国家公園、蘭の2つの新種を発見―中国

人民網日本語版    2022年4月25日(月) 5時0分

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中国熱帯農業科学院熱帯作物品種資源研究所蘭資源専門家の黄明忠氏が海南熱帯雨林国家公園で、蘭の2つの新種を発見し、それぞれ「海南隔距蘭」「凌氏石豆蘭」と名付けた。

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中国熱帯農業科学院が21日に明らかにしたところによると、同院熱帯作物品種資源研究所蘭資源専門家の黄明忠(ホアン・ミンジョン)氏が海南熱帯雨林国家公園で、蘭の2つの新種を発見し、それぞれ「海南隔距蘭」「凌氏石豆蘭」と名付けた。同研究成果は国際的な植物分類学ジャーナル「Phytotaxa」に掲載され、初公開された。科技日報が伝えた。

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黄氏によると、海南隔距蘭は2008年に五指山の科学調査研究を行った際に、木から落ちた植物から得られたものだ。栽培開始から2年目で開花したが、その花が広く見られる種であるタイワンムカデランと似ており、区別をつけにくかった。黄氏は2016年に海南熱帯雨林国家公園の吊羅山エリアで、この新種の新たな個体群を相次いで発見した。野外分布情報と分子の証拠を結びつけ、黄氏は発見から10年以上たってからこれを新種の海南隔距蘭と認定した。

凌氏石豆蘭は黄氏が2013年に、吊羅山のある高い木で蘭の調査を行った際に発見したものだ。同植物種は小ぶりで、樹皮に張り付くようにして成長するが、極めて美しい花を咲かせる。海南花卉産業の先駆者である故凌緒博教授を記念するため、黄氏はこれを凌氏石豆蘭と名付けた。

世界の熱帯雨林の重要な構成部分である海南熱帯雨林は、中国で最も集中的に分布しており、保存状態が最も良好で、まとまった面積が最大の熱帯雨林だ。生物多様性が特に豊富な同雨林は、世界の重要な遺伝資源ジーンバンクかつ中国の熱帯生物多様性保護の重要地域で、また世界の生物多様性保護の注目地域の一つでもあり、中国ひいては世界の生物多様性の保護および地域の生態バランスの維持に対して非常に重要な役割を果たしている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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