上海危機が警鐘鳴らす?中国の多地域が前倒しで厳格封鎖―米メディア

Record China    2022年4月21日(木) 16時20分

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米ニューヨーク・タイムズの中国語版サイトは20日、「上海危機が警鐘鳴らす?中国の多地域が前倒しで厳格封鎖」と題する記事を掲載した。写真は上海。

米ニューヨーク・タイムズの中国語版サイトは20日、「上海危機が警鐘鳴らす?中国の多地域が前倒しで厳格封鎖」と題する記事を掲載した。

記事が中国メディアの報道として伝えたところによると、世界の注意力がロックダウン(都市封鎖)の続く大都市・上海に集中する中、中国では他にも大小20余りの都市が封鎖あるいは厳格な行動制限状態に置かれている。

17日早朝から一部地域で「静態管理」という名の措置を始めた安徽省蕪湖市について記事は、「市内240万人の住民に有症状の感染者が1人確認されただけで、地元政府が事前警告なしに蕪湖を封鎖するには十分だった」と指摘。「中国で最も先進的な上海がオミクロン株に簡単に打ち負かされるのを目の当たりにした全国各地の政府関係者には、たとえ人々に準備の時間を与えなくても前倒しで行動を取らねばならない十分な理由がある」などとし、電話で取材に応じた蕪湖在住の女性が「(措置が)始まったばかりだから物資が不足している人はそれほど多くないように思う。ただ、大勢の人が物資を必死で蓄えているのを見た」とコメントしたことを伝えた。

また、20余りの都市には外国人にあまり知られていない六安(安徽省)、永城(河南省)、四平(吉林省)なども含まれると述べ、「住民わずか1万5000人の秦東鎮(陝西省)は症状のある人がまだ1人も確認されていないが住民に対してほぼ全面的な封鎖を行っている」と説明。関係者によると、濃厚接触者が1人いたことがその理由だそうだ。

記事は、「政府関係者らは、封鎖を行うたびに中国を『ウイルスを打ち負かす』という目標に近付けたとの考えを固持しているが、封鎖は2年余り続くコロナ禍の制限下で疲れ切った住民と経済に負担をもたらしている」と指摘し、「庶民は上海の住民が現在直面している苦難を自身が経験することを避けたいと願っている。そこでは米や卵などの供給不足問題が現れ、速やかに治療が受けられなかったために一部住民が亡くなる事態にもなっている」とも報じている。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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