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日本人から海を越えた贈り物、「この恩を一生忘れるな」と父は笑った―中国人学生

日本僑報社    2022年4月22日(金) 11時50分

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2020年1月下旬、突然新型コロナウイルスが武漢から中国全土へ広がり始めた。

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(2020年)1月下旬、突然新型コロナウイルス武漢から中国全土へ広がり始めた。私が住んでいる南京という町でもその影響を受け、感染者の数が日々増えていった。市民はウイルス感染の不安を感じて、市内の薬局に殺到し、あらゆる手段でマスクを買い占めた。

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私が感染状況の厳しさに気づいた時には、もう手遅れだった。一日中市内を探し回ったが、どこの薬局に行っても、マスクの姿はまったく見つけられなかった。「どうしよう。マスクがないと何カ月も外へ出られないかもしれないなあ」と私はいらいらしながら思った。一生懸命探し回ったが、結局夜まで1枚も手に入れられなかった。

がっかりした私は仕方なく家に帰り、感染が収束するまで外へ一歩も踏み出せないことを覚悟した。その時、母が急に私のそばへ駆け寄り、誰かと言い争うかのように早口で言い始めた。「ウィーチャットのグループで見たんだけど、N95型のマスクが1枚100元で売られているんだって。しょうがないわ。私たちも十枚くらい買おうかな」と顔を顰めながらため息をついた。「悔しいけど、今の状況だったら買うしかないね」と私もいやいやながらつぶやいた。そばにいた父は無言のまま、何かを考える様子でずっとじっとしていた。

翌日、ウィーチャットにメッセージが入った。去年1年間日本に留学していた時に知り合った別府君からだった。去年私は日本に交換留学をした際、別府君にいろいろお世話になった。当時日本語力が足りなかったために、半年が過ぎても友達が一人もできなかった私は、ある日のゼミで、会ったことのない、少し日焼けした男の子に話しかけられた。それが別府君だった。彼は私に中国についていろいろ尋ね、中国のことにすごく興味を持っているようだった。その後、私たちはよく話し合ったり、飲みに行ったりして、だんだん仲良しの友達になったのだ。

「ニュースで見たんだけど、中国の感染状況、今やばそうね。マスクは足りている?もし足りなかったら国際郵便で送ってあげるよ」とのメッセージだった。メッセージを読んだ後、私は非常に感動した。初めて会った日のように別府君は再び助けの手を差し伸べてくれた。「日本人はほかの人から迷惑をかけられたくないから、いつも人との距離感を持ち、冷たいふりをしている」とよく言われる。だが、別府君は人々が想像する日本人のイメージと違い、彼の行動は日本人の本当の姿を見せてくれた。「もしよろしければ、送っていただきたいのです」「わかった。今すぐ買いに行くよ」と彼は躊躇なく返信してくれた。

2週間後、マスクでパンパンになった黄色い段ボールが日本海を渡り、私の家に届いた。マスクとともに、「中国頑張ってください」と書いてある紙が添えられていた。「困った時の友が、真の友だね。あなた、本当の友達ができたね。この恩を一生忘れないでね」と父がニコニコしながら言った。

大体同じ頃、「山川異域、風月同天」という文字の書かれた日本からの支援物質が中国に届いた。ありがとう、海の向こう側の友。4月に入り、中国の感染状況が大分落ち着いた一方で、日本での状況は悪化し始めた。以前の中国のように、日本全国の至る所でマスクは品薄状態になった。マスクが買えなくて困っている人が大勢いるとのニュースが毎日絶え間なく耳に入った。

4月中旬、福岡に住んでいる日本人の友達からメールをもらった。「どこでもマスクが売り切れて困っています。もしよろしければ中国から送っていただけませんか」との内容だった。メールを読んだ後、私はすぐ薬局に駆け付けた。しかし、当時は一人あたりの買える枚数が制限されており、その後一週間、私は毎日薬局に行き、ようやく200枚を手に入れた。無事に届いた後、その友達からこのような言葉をもらった。「心から感謝します。この恩を一生忘れないです」マスクを通して、私と日本との間の絆がさらに深まった。

■執筆者プロフィール:劉呉(南京師範大学)

※本文は、第16回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「コロナと闘った中国人たち」(段躍中編、日本僑報社、2020年)より転載・編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

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