中国のニュースサイトの観察者網によると、英国でアジア系の男性に消火器を放出した上で、「お前が白人になったのはこれが初めてだ」などと差別的な発言をしたとして起訴された男性被告（36）に執行猶予付きの判決が言い渡された。

観察者網が英紙デイリー・メールの報道として伝えたところによると、英イングランド北東部のニューカッスル刑事法院で14日、被告の審理が行われた。被告は人種差別主義者であることを否定。事件現場の映像は被告が侮辱を受けて反撃したことを示しており、被告に禁錮8週間、執行猶予1年、罰金500ポンド（約8万2000円）の判決が言い渡された。

不動産会社を経営していた被告は2018年4月、サウス・シールズ市にある飲食店内で酒に酔った後、複数の客ともみ合いになった。

現場の映像には、複数人が被告に向かって食べ物を投げつけた後、被告が消火器を被害者の顔や体に放出する様子が映っていた。

ロバート・アダムス判事は、被告が使用した言葉は「かなり厳しく」「非常に不快な」ものだったが、被告が冷静であった場合、そのような敵意を示す可能性は低いとし、「あなたは実際には人種差別主義者ではないかもしれないが、それに基づいて刑を宣告されることになる」と述べた。（翻訳・編集/柳川）