「北京は世界の大気汚染の首都」はもう過去のものに―米メディア

Record China    2022年4月17日(日) 10時0分

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米ブルームバーグは13日、「北京より悪い空気」はもはや侮辱ではないとする記事を掲載した。写真は北京。

中国紙・環球時報によると、米ブルームバーグは13日、「北京より悪い空気」はもはや侮辱ではないとする記事を掲載した。

記事はまず、先月末の英ロンドンの空気は、「気圧が高く、風が少なく、農業シーズンの排出量がピークになったことが混じり合い」北京よりも汚染がひどかったとし、今後はこうした「北京よりも悪い」状況が頻繁に出現する可能性があるが、それはロンドンの空気が悪化しているためではなく、北京の空気が非常に良くなっているためだとした。

記事によると、北京の大気の質は依然として変動的で、冬場と早春は汚染がひどい。だが北京と先進国の主要都市との間の差はもう過去のものになっていると思われ、今では発展途上国の他の大都市が、世界の大気汚染都市ランキングの上位を占めている。

北京は、1990年代から今世紀初めにかけての経済急成長期に、科学誌ランセットから「世界の大気汚染の首都」とまで呼ばれた。中国内陸部のいくつかの工業都市の汚染はさらにひどいものだったが、北京は大気汚染の世界的な代名詞になった。そうした評判の一部は、2008年に北京にある米国大使館が屋上に計器を設置して微小粒子状物質(PM2.5)の測定値をツイッターに投稿し始めたことのおかげだ。

北京も、大気質の測定・報告システムを大幅に拡張し、汚染対策に力を入れた。今では、米国大使館が発表する測定値は中国の公式統計とほぼ同じであり、これは過去10年間の(北京の)大きな進歩の一つだ。

英国と中国の科学者による最近の調査では、北京が自ら生み出している汚染は予想より少なく、その多くは周辺の農村部や他の都市から来る汚染物質によるものであることが分かった。

記事は、「こうしたことを語る目的は、北京の空気がもはやそれほど汚れていないと強調すること」だとし、「北京の大気の質が改善したことは広く報じられているが、人々の心の中にまでは浸透していない。なぜなら、ある都市の大気の状況に関する報道ではいまだに『北京より悪い』というフレーズが真っ先に使われる。これはもう更新されるべき時期に来ており、大気の質がとても、とても悪い場合は、『あなたの街の空気はデリーより悪い』と言わなければならない」とした。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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