中国紙・環球時報によると、スペインメディアのABCは5日、文化や家族の価値、言語などがどのように中国のサッカーの発展を妨げているかについて分析した、スペイン・アリカンテ大学の論文について取り上げた。

アリカンテ大学でスポーツサービスについて研究しているジェニファー・ペドロ・デ・ブラス氏は論文で、「中国の親は通常、学業を優先し、西洋諸国のように勉強とスポーツの融合については考えない。若者は家族の意見を尊重しているため、サッカーのプロであることは評価されない」とした。

また、西洋文化と比較して、「中国の文化には、豊富な規範と規則がある。つまり学習とは主に繰り返しと改善によるもので、これは個人スポーツには役立つが、サッカーには個々の才能と即興性が求められるため、中国的な学習はサッカー選手の育成には最適ではない」とした。

もう一つの要因として「言語」を挙げ、「言語は、外国人のコーチにとって最も重要な障壁となっている。通訳による変換が知識の正確な伝達を妨げている」とした。

サッカーの発展に関する中国の国家計画についても触れ、「学校内に特別な学科を設け、コーチや技術スタッフ、マネジャーなどの人材を誘致するなど、サッカーへの投資に力を入れており、ほぼ全ての小さな町に新しいサッカー場が備わっている状態が促されている」とも指摘している。（翻訳・編集/柳川）