邪教指定「全能神」が活動拡大、入信断ると殴打・監禁も―中国

Record China    2014年6月5日(木) 19時42分

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4日、中国山東省招遠市のマクドナルド店内で5月28日、中国政府が「邪教」に指定している宗教集団「全能神」の信者6人が伝教拒否の女性客を殴り殺すという事件が起き、同集団の犯罪性が再び証明される形になった。写真は「全能神」の宣伝横断幕。

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2014年6月4日、中国山東省招遠市のマクドナルド店内で5月28日、中国政府が「邪教」に指定している宗教集団「全能神」の信者6人が伝教拒否の女性客を殴り殺すという事件が起き、同集団の犯罪性が再び証明される形になった。「世界滅亡説」を唱える「全能神」は近年、どのような勧誘方法をとっているのだろう?なぜ、同集団を盲信してしまう人が絶たないのだろうか?新華社が伝えた。

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中国反邪教協会の資料によると、「全能神」は「東方閃電」、「実際神」などとも呼ばれ、1990年代にキリスト教の一派として誕生したとされている。同集団は「世界を救う」とする教祖の女性を神格化し、「女キリスト」と呼んで、キリスト教の名前を悪用して違法な活動を行っている。近年、「全能神」は今回のような凶悪事件を何度も起こしており、邪悪な本性を表している。

近年のメディアの報道によると、「全能神」は他の邪教と同じく、洗脳やマインドコントロールを常套手段とし、社会で弱者とされている人をその対象にしている。主な活動地は農村や小都市で、現在その範囲を都市部に広げている。

メディアが報道している情報によると、信者を増やすため、親族や友人などを勧誘したり、関心を示すふりをして勧誘したり、お金や物で釣ったりする以外に、女性を使って誘惑したり、暴力を振るったり、監禁したりするのも「全能神」の常套手段だ。また、入信を断ったり、脱会の意を示したりする人がいれば、信者が極端な強硬手段を使う可能性がある。

中国政府は1995年に、「全能神」を邪教に指定して、撲滅の対象としている。中国の検索エンジン「百度」で「全能神」と検索すると、「邪教」とする資料が一面に列挙される。ネットユーザーからは、「邪教が使う手段は決して高度ではないのに、なぜ盲信してしまう人が絶えないのか」と困惑する声が寄せられている。

上海社会科学院宗教研究所の研究員、羅偉虹(ルオ・ウェイホン)氏は、「『全能神』のような邪教が勧誘に使う常套手段は『超自然的な能力』で、『人類を救う』をうたい文句にする。そして、封鎖された環境の組織で信者をマインドコントロールする」と指摘している。

「全能神」の主な勧誘対象が、50〜60歳に集中していることに関して、中国人民公安大学(北京)の武伯欣(ウー・バイシン)教授は、「心理学的に分析すると、この年齢層の人は、さまざまな苦難を経験しており、挫折感が強い。また関心を示されることに欠けているため、騙されやすい。多くの農村地区では、インターネット環境が整っておらず、『全能神』が邪教であることを全く知らない人もいる」と分析している。

専門家は「邪教の撲滅を進めると同時に、邪教に関する警告活動を強化しなければならない。農村で世帯訪問し、邪教とは何か、邪教にはどのような危険があるのか、邪教はどのように勧誘するのか、邪教にどのように対処すればいいのかなどを教えなければならない」としている。

▼5月28日の殴打殺人事件

5月28日午後9時ごろ、山東省招遠市のマクドナルドの店内で、全能神の信者である張立冬(ジャン・リードン)容疑者ら6人が、勧誘のため女性に電話番号を教えるよう迫ったが、女性がこれを拒否。6人は同女性を「悪魔」、「悪霊」と見なし、殴る蹴るなどの暴行を行い、女性は死亡した。招遠市警察は6人の身柄を拘束した。

6月2日、6人のうち5人が殺人罪の疑いで、招遠市人民検察院の同意を経て、法律に基づいて逮捕された。もう1人は未成年であるため、別の手順で処理が進められている。現地警察によると、6人は邪教を組織、利用して法律の実施を破壊した罪にも問われており、公安機関が捜査を進めている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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