韓国初の公立慰安婦歴史館、「妥当性に欠ける」としてまたも建設中止の危機=ネットには不満の声

Record Korea    2022年4月4日(月) 12時50分

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3日、韓国・KBSによると、韓国南部・慶尚南道が市民団体と推進中の日本軍慰安婦歴史館の建設計画が「妥当性に欠ける」との理由で中止の危機に追い込まれている。写真は韓国の慰安婦像。

2022年4月3日、韓国・KBSによると、韓国南部・慶尚南道が市民団体と推進中の日本軍慰安婦歴史館の建設計画が「妥当性に欠ける」との理由で中止の危機に追い込まれている。

記事によると、慶尚南道・統営市出身の元慰安婦である故キム・ボクトゥクさんは13年に「慰安婦歴史館の建設に使ってほしい」として2000万ウォン(約200万円)を寄付した。キムさんは18年に死去したが、その翌年に市民団体を中心に歴史館建設推進員会が発足した。

2000年にはキム・ギョンス前慶南道知事が推進の意思を示し、歴史館の建設は具体化しているとみられていた。しかし、その後の研究評価で「人文社会的な妥当性は十分だが、経済的妥当性が低い」「韓国初の公立歴史館にしては資料や記録物が不足している」と判断されたという。

慶尚南道で収集可能な記録物は470点だが、民間の設立したソウルの戦争女性人権博物館(約9000点)、京畿道の慰安婦歴史館(約3000点)、大邱市の慰安婦歴史館(約1200点)と比べると非常に不足している。

これを受け慶尚南道は、追加で資料を収集する方法をまとめる考えを示した。市民団体は研究評価を「残念だ」と批判し、体系的な調査を求めている。市民団体関係者は「本当に意味のある歴史館を造るためには、互い(民・官)が考える歴史観という像に対する深い共感が必要だ」と話したという。

韓国の元慰安婦の30%が慶尚南道出身で、残る生存者は2人となっている。記事は「韓国初の公立慰安婦歴史館の建設計画は12年にも議論されたが中止となった」とし、「多くの時間と予算が必要となるため、京畿道知事の強い推進意思が鍵となる」と伝えている。

これを見た韓国のネットユーザーからは「資料がないから造れないだって?被害者の名前、写真、直筆の絵だけでも数百はある。それにナヌムの家(元慰安婦らが共同生活を送る施設)にある胸像を複製すれば、十分だ」「親日派に振り回されない、歴史に対して恥ずかしくない子孫になろう」「とりあえず建設し、後から資料を集める方向で進めてほしい」「歴史館を建てる土地を確保しておくべき。歴史を忘れた民族に未来はない。歴史を忘れたら、力、資本、武力だけで動く獣集団になってしまう」など、不満の声が多数寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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