EUが上海政府に要求、「コロナ対策を理由に子を親から引き離してはならない」—仏メディア

Record China    2022年4月3日(日) 21時30分

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EU加盟国やスイスなど24カ国が連名で、上海市の新型コロナウイルス感染症対策に関連する要求や要望を記した書簡を上海市政府に提出した。「子供を親から引き離してはならない」などの項目がある。

フランス政府系メディアのRFIの2日付報道によれば、フランスの駐上海総領事館は3月31日、EU加盟国22カ国とスイスノルウェーの駐上海総領事を代表して、新型コロナウイルス感染症対策に関連する要求および要望6項目を記した書簡を上海市政府に渡した。冒頭にかかれた要求は「いかなる事態であっても子を親から引き離してはならない」だったという。

その他には「無症状や軽症の感染者には、専用の隔離環境と英語での意思疎通ができるスタッフを用意することが望ましい」「地域が封鎖される期間中、EU諸国国民が緊急医療援助を必要とする場合には、速やかかつ効果的に対応せねばならない」などの項目がある。

書簡はさらに、「かなり多くの人が、予約した航空便を利用するために浦東空港に行こうとしても、通行を許されなかった」と指摘し、EU諸国国民とその家族が、「居住地が封鎖されているかどうかに関係なく、国際航空便の予約証明があれば、上海の主要2空港に行けるようしていただければ、実にありがたい」と表明した。

書簡では、それ以外に上海在住のEU諸国国民の間でどのような問題が発生しているかを明らかにしなかった。

RFIによると、4月1日には上海市内で多数の乳幼児が強制隔離されている写真や動画がインターネットを通じて拡散し、極めて多くの中国国民が怒りを示した。

投稿された写真には、大きな部屋に大人用と思われるベッドが3列に並べられ、ベッドの上には多数の子供が寝かせられているが、付き添っている大人はごくわずかだったという。

自分の子が収容されている上海市内の金山乳幼児隔離所にいるとした女性は、同隔離所では医療資源の不足が深刻で、「上の階には子どもが200人いるが、看護師は10人しかいない」と投稿した。同投稿はその後、削除された。

上海市公共衛生臨床センターは2日になり、「金山乳幼児隔離所で撮影された」と称する投稿は、病院小児科が院内移転作業をしていた際の一部の状況であり、金山乳幼児隔離所で撮影されたものではないと説明。撮影されている「サービス番号」などから分かるという。

ただし同センターは乳幼児を扱うための医療資源が緊迫した状態であることは否定せず、「新型コロナウイルスに感染した小児が増加しているため、入院環境を改善するために、小児用病室を応急部門に移した。入院する児童が今も増加しつつあるため、内部調整が必要」と説明した。(翻訳・編集/如月隼人

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