中国機墜落事故、深さ20メートルの地中まで達する残骸―中国メディア

人民網日本語版    2022年3月25日(金) 19時0分

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中国東方航空の旅客機が21日に墜落した事故で、中国国家緊急対策指揮部は主な墜落地点をほぼ特定したことを明らかにした。機体のほとんどの残骸がその地点から半径約30メートル以内に集中している。

中国東方航空の旅客機MU5735便が21日に墜落した事故で、中国国家緊急対策指揮部は24日に開いた第4回記者会見で、主な墜落地点をほぼ特定したことを明らかにした。機体のほとんどの残骸がその地点から半径約30メートル以内に集中しており、最も深い所で地表から深さ約20メートルにまで達しているという。同日午後4時の時点で、被害者の遺品21点、機体の残骸183個、犠牲者の遺体の一部などが発見されており、すでに調査活動グループに引き渡されている。人民日報が伝えた。

MU5735便が墜落した広西チワン族自治区梧州市藤県はここ連日、雨が降っており、現場の捜索は難航している。雨の影響で、主な墜落地点には水が溜まっており、小規模な地滑りや決壊が発生する危険も生じている。同自治区消防救援総隊の鄭西総隊長によると、消防当局はすでに相応の処置を講じて安全を確保し、できるだけ効率よく捜索できるようにしている。

中国民航局航空安全弁公室の朱涛(ジュウ・タオ)主任によると、回収された1つ目のブラックボックスはすでに23日夜に解読のため北京の専門機関に移送された。現時点では、メモリーユニットが損傷している可能性を排除できないという。また今後も、もう1つのフライトデータレコーダーのブラックボックスの捜索に全力が挙げられる。

東方航空・宣伝部の劉暁東(リウ・シャオドン)部長によると、同社はすでに心理カウンセラー約800人からなる専門チームを立ち上げ、24時間体制でカウンセリングを提供している。24日午前8時の時点で、広西チワン族自治区梧州市に宿泊している行方不明となっている乗客の家族たちのうち約200人が、指揮部の統一した手配の下、事故現場を訪れた。24日からは、東方航空や関連の政府関係者が、行方不明となっている乗客の家族たちへの個別の見舞いを始めている。

ネット上では東方航空が737-800「pickle fork」(主翼の付け根の構造材のクラック)の修理を自社で行っていたといったうわさが流れていることについて、劉部長は、「ネット上の情報は事実ではない。今回事故を起こした旅客機の使用年数は6.8年で、飛行回数は延べ8986回。航空機の耐空性改善通報基準のpickle forkに関する最も厳格なメンテナンス基準である飛行回数2万2600回に達していなかった。墜落した旅客機はpickle forkのメンテナンスの必要はなかった」と説明した。

劉部長によると、東方航空と傘下の企業は現在、ボーイング737-800型機223機の運航を停止し、潜在リスクの洗い出しを進めている。運航停止中の旅客機は、最も高い安全基準で検査、メンテナンスを行って、耐空性を確認されることになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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