台湾有事が念頭、日米初の「オスプレイ共同投入」の離島防衛演習―香港・亜洲週刊

亜洲週刊    2022年3月27日(日) 11時30分

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香港誌の亜洲週刊はこのほど、離島防衛を想定した日米合同の軍事演習の近況を紹介する、毛峰東京支局長の署名入りの記事を発表した。写真はメディアに公開された、15日の陸上自衛隊と米海兵隊の合同演習。

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香港誌の亜洲週刊はこのほど、離島防衛を想定した日米合同の軍事演習の近況を紹介する、毛峰東京支局長の署名入りの記事を発表した。記事によると、初めて日米双方が垂直離着陸輸送機のオスプレイを投入した演習などは「台湾有事」に関連する重要な意味があるという。

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陸上自衛隊は15日、静岡県東富士演習場で米海兵隊と共同で実施した水陸両用演習をメディアに公開した。離島防衛を想定し、陸上自衛隊木更津駐屯地の輸送機Vー22オスプレイ1機が陸上自衛隊の水陸機動団を輸送、展開する訓練を行った。亜洲週刊は、自衛隊と米軍が共にオスプレイを投入して兵員を輸送する演習は初めてと紹介した。

日米双方の指揮官は、周辺地区で発生しうる緊急事態に備えて、空輸を実施する際の装備などの共通化や互換性を向上させ、高い機動力と迅速性を持つ一体化した離島関連作戦を共同で行うために具体的な意義を持つ演習と説明したという。

また非公開ではあったが、F-35B戦闘機が空中からの火力支援を行ったり、静岡県沼津の海岸では日米双方がそれぞれ水陸両用戦車AAV7も投入する上陸演習も行われた。一連の演習には、陸上自衛隊水陸機動団の400人あまりと米海兵隊第31海兵遠征部隊600人あまりの1000人以上が参加した。

沖縄に駐屯する米海兵隊第31海兵遠征部隊はその他の部隊と共同で、CH‐4輸送ヘリコプター24機を運用している。このCH‐4は将来、すべてオスプレイに入れ替えられる計画だ。

オスプレイは可変翼の採用により、ヘリコプターのように垂直離着陸が可能である上に、ヘリコプターより速く飛べ、搭載重量も大きい。自衛隊がこれまで使ってきたCH‐47輸送ヘリコプターと比べて、速度は2倍で搭載可能重量は3倍だ。

オスプレイにはもう一つ、航続距離が長いという特長がある。CH‐47が行動可能な半径はわずか140キロだが、オスプレイの場合には600キロだ。しかも、CH‐47は空中給油を受けることができないが、オスプレイなら可能だ。オスプレイが1回の空中給油を受けた場合、行動可能な半径は1100キロに達する。このことは、沖縄本島の基地を飛び立ったオスプレイが、尖閣諸島など日本の南西諸島だけでなく、台湾本島全域に到達できることを意味する。

つまり自衛隊と米軍がオスプレイを運用することは、「尖閣有事」だけでなく「台湾有事」への対応力を増強したことになる。

さらに、米海軍と日本の海上自衛隊は3月初旬に共同で、対潜水艦攻撃の演習を実施した。同演習で米国海軍は日本の周辺海域で初めて、訓練用魚雷を発射した。

日本側の動きとしてはそれ以外にも、航空自衛隊が「宇宙作戦隊」を発足させたり、サイバー戦については陸海空自衛隊と防衛大学校から選抜された10チームと、米国、オーストラリア、フランス、ベトナム、フィリピン、インドネシアの各軍のサイバー部隊のチームが模擬戦を行うなどしている。

さらに、青森県の三沢基地には無人偵察機RQ-4グローバルホーク無人偵察機が配備されることになった。グローバルホークは30時間以上の連続飛行が可能で、中国軍が発する東シナ海や台湾海峡周辺に関連する情報を広い範囲で収集して、中国の軍事活動を監視することになると思われる。(翻訳・編集/如月隼人

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