中国はなぜまだロシア批判を避けるのか―独メディア

Record China    2022年3月26日(土) 23時10分

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23日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国版サイトは、ウクライナに侵攻したロシアに対して曖昧な態度を取っている中国に対し、西側諸国からの圧力が強まっているとする記事を掲載した。写真はロシア。

2022年3月23日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国版サイトは、ウクライナに侵攻したロシアに対して曖昧な態度を取っている中国に対し、西側諸国からの圧力が強まっているとする記事を掲載した。

記事は、バイデン米大統領が18日に習近平(シー・ジンピン)国家主席とオンライン会談した際に、中国がロシアに実質的な援助をすれば米中関係に悪影響が生じると警告したことを紹介。イタリアのドラギ首相も23日に「われわれは中国政府に対し、ロシアを支援する行動を避け、積極的に、力強く平和に向けた努力に参加することを望むと改めて申し上げる」とコメントしたことを伝えた。

また、ウクライナのフョードロフ副首相も先日英BBCの中国語版サイトの取材に対して「中国のウクライナ問題における表現にある種の変化を感じ取った」「われわれは中国がウクライナ支持を選択することを望む」として、中国に対して実際の行動でウクライナを支援するよう呼び掛けたとしている。

一方で、中国外交部の汪文斌(ワン・ウエンビン)報道官が21日「わが国はウクライナ問題において客観的で公正な立場を保ち続けており、わが国は大多数の国の願いと一致している。わが国の主張が歴史的に正しい側に立っていたことを、時間が証明するだろう」と語り、23日には西側諸国がロシアのG20参加継続について議論していることについて「ロシアはG20の重要メンバーであり、いかなるメンバーも排除する権利はない」としたほか、G20閣僚級会議にてウクライナ問題を議論することに反対の意向を示したことを伝えた。

記事は、米紙ニューヨーク・タイムズが23日に「中国はこれまでロシアに戦争を終わらせ交渉を行うよう督促していない。他国の首脳が中国により積極的な役割を発揮するよう呼び掛けているものの、中国はむしろ戦争と距離を保とうとしている。表に出てきて調停や交渉の手立てをせず、その役割をフランスやトルコ、イスラエルなどの小さい国にさせている。ロシアへの批判を避ける中国のやり方は、自らを中立国とする主張の説得力をそいでいる」と評したことを紹介した。

また、世界市場に対する依存や、制裁を受けることにより経済にダメージが及ぶことから、中国がリスクを冒してまでロシアを援助する可能性は低いとの見方が米メディアから出ていることを合わせて伝えている。(翻訳・編集/川尻

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