新型コロナ感染者1000万人超の韓国、「政権交代期で誰も責任負わない無政府状態」と主要紙

Record Korea    2022年3月26日(土) 12時30分

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韓国で新型コロナウイルスの感染者が累計1000万人を超えた。主要紙は「政権交代期で誰も責任を負わないのだ。コロナに関する限り無政府状態という自嘲が登場する」と非難した。

韓国で新型コロナウイルスの感染者が23日、累計で1000万人を超えた。国民の5人に1人が感染した計算だが、政府は「日常体系への切り替え」を理由に規制緩和を進める。主要紙は「政権交代期で誰も責任を負わないのだ。コロナに関する限り無政府状態という自嘲が登場する」と非難した。

聯合ニュースによると、韓国の中央防疫対策本部は23日、この日午前0時現在の国内の感染者数は前日午前0時の時点から49万881人増えたと発表した。17日の62万1205人に次ぐ過去2番目の多さで、累計感染者は1000万人を突破した。累計感染者数はアジアでは人口約2億7千万人のインドネシアの約600万人を大幅に上回る1位だ。

韓国が置かれた状況について、中央日報は社説で「問題はまだコロナの終わりが見えない点だ」と指摘。「韓国政府はピークが16~22日になると予想し、この期間に1日平均31万~37万人出てくるとみていた。だが、すでに政府の予測をはるかに超える急増が続いて、ピークの時点がさらに後ろにずれ、その規模も大きくなることが懸念されている」「感染者の急増により、医療システムの対応能力も限界状況に至っている」と続けた。

防疫当局は「今は感染者を抑制する対応体系で重篤患者と死亡者を最小化して日常体系に切り替える過程の途中にある」とするが、社説は「防疫当局の説明は十分ではない」と論難。「コロナ治療薬は絵に描いた餅で、各病院は戦場をほうふつさせるほどだが、政府は『(変異株の)オミクロンはインフルエンザ水準』という言葉を繰り返している。一体どのようなインフルエンザが1日に60万人が感染して、死亡者が数百人に達するというのか」などと語気を強めた。

さらに「K防疫を自画自賛していた文在寅大統領はいつの間にか前に出てこなくなった。疾病管理庁トップの鄭銀敬長官は当初の予想よりもはるかに多くの感染者が出てきているにもかかわらず、謝罪どころか何の説明もない」と言及。「距離確保緩和の不可避性は認めるが、1日60万人の感染者があふれる現時点であえて緩和するべきなのかも疑問だ」と批判し、「感染は自分でセルフ検査して、症状がひどい場合は薬を買って飲めというのが全部。疾病庁はいま何をしているのか」などと断罪した。

中央日報によると、高麗大学医大予防医学科のチェ・ジェウク教授は「原則通りに社会的距離確保政策を行っていたなら、2月末~3月初めにピークを迎えて感染者数が減少したはずなのに、ピークどころかまだ増加を続けている」とし、「(3月9日の)大統領選挙を目前にした時点で距離確保を相次いで緩和して発生した政策ミス」と述べた。(編集/日向)

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