休暇中に無断出国した韓国海軍兵士、ウクライナ検問所で入国拒否され行方不明に

Record Korea    2022年3月24日(木) 19時20分

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休暇中にポーランドへ無断で出国し、ウクライナの義勇軍参加のため入国を試みた韓国海軍兵士が行方不明になっている。資料写真。

休暇中にポーランドへ無断で出国し、ウクライナの義勇軍参加のため入国を試みた韓国海軍兵士が行方不明になっている。3月24日、韓国・ソウル新聞が報じた。

記事によると、現地時間の23日未明、海軍某部隊所属の兵士はポーランド国境守備隊の建物を出発したことが確認された。この兵士は前日にウクライナへの入国を試みたが、ウクライナ側の国境検問所で入国を拒否され、ポーランド国境の検問所に滞在していた。駐ポーランド韓国大使館の関係者らは検問所の外で兵士が引き渡されるのを待っていたが、本人は継続してウクライナへの入国を望んでおり、大使館関係者との接触を拒否していたという。韓国外交部は「現在も兵士と連絡が取れておらず、所在の把握が困難な状況」とし、ポーランド及びウクライナ当局と協力し行方を追っていると発表している。

軍関係者によると、この兵士は休暇中の21日に仁川国際空港からポーランドのワルシャワへ出国。服務中の軍人が休暇中に海外へ旅行する場合には国外旅行許可を受けなければならないが、今回は無断で出国したため「軍務離脱」に該当するとのこと。この兵士は最近、オープンチャットで知人らに、「民間人が死んでいく状況を、軍人として黙って見ていられなかった。ロシアがウクライナを無差別に攻撃する場面を直接見たので、怖い気持ちもあるがもう引き返せない」と語っていた。韓国政府は兵士がポーランド滞在中に電話で話して帰国を促したが、うまくいかなかったという。

軍関係者は、「軍務離脱の事実を確認し、軍事警察及び関係機関と協力して調査を進めている」とし、「軍務離脱者が自主的に帰国できるよう父親や知人などを通して連絡を試みており、所在把握のために関係機関と緊密に協力している」と説明。また、「この兵士は『帰国後にしかるべき処罰を受ける』と言っていたが、安全問題、外交問題などの懸念もあり、継続して帰国を勧めている。部隊からは、帰国時に軍務離脱及び無断出国による懲戒処分を受けることになるだろう」と語っているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「韓国のシステムはどうなってるの?現職の軍人が国防部の許可もなく出国できるなんて…」「携帯電話を触らせるようにしたから、軍人の士気が下がってこんな事件が起きた」「わざわざ戦場を選ぶとは、よほど海軍で過酷な思いをしたんだね」「この無謀な兵士がどんな軍生活を送っていたのか知りたい」など、軍隊に関するコメントが多く寄せられている。

そのほか、「もしウクライナで死んだら家族は国に責任を求めて訴訟を起こすはず。生きていても心配、死んでも心配」「無謀というか男気があるというか、意志が強いというか…」などの声も見られた。(翻訳・編集/丸山

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