中国恒大、関連企業の財務問題で2021年決算発表を延期―中国メディア

Record China    2022年3月24日(木) 6時20分

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22日、中国メディアの観察者網は、中国不動産大手の中国恒大集団が関連会社の財務問題により、2021年12月期の決算発表を延期することを伝えた。

2022年3月22日、中国メディアの観察者網は、21日に香港株式市場で取引停止になった中国不動産大手の中国恒大集団が、関連会社の財務問題により21年12月期の決算発表を延期することを伝えた。

記事は始めに、「取引停止から一夜明けた22日朝、中国恒大集団と関連会社の中国恒大新能源汽車集団、恒大物業集団が香港取引所の定めた期限の3月末までに、21年12月期決算を公表できないと発表した」と説明。記事によると、香港取引所では上場企業が決算を期日までに公表しない場合、株式の売買を停止するルールを定めており、恒大など3社の株式は21日から売買を停止しているという。

記事は「特に注目すべき点」として、「不動産管理を手がける恒大物業集団の預金約134億元(約2544億円)が、第三者のための担保として銀行に差し押さえられた」と紹介し、恒大側から「この差し押さえについて、独立した専門委員会を立ち上げ、調査することを決めた」「経営状況の重大な変化による監査人の監査手続きの増加の上に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が加わり、期日までに監査を終えることができない」「今回の取引停止は恒大側から香港取引所に要請した」などの説明があったことを伝えた。

記事によると、恒大は地元の広東省政府が管理体制を強めており、中国政府からの要請で企業再編などを専門とする法律事務所「キング・アンド・ウッド・マレソンズ(金杜律師事務所)」から財務アドバイザーや会計士を含む専門チームが派遣されているが、米ドル建て社債の利払いの延期や資産の売却などで進展が見られていないという。

記事は最後に、恒大集団と同様に香港取引所に上場する世茂集団も、21日に21年12月期決算発表の延期を公表したことに触れ、「恒大グループの決算発表延期について業界内に驚きはない」「今年の春は、経営難の上場不動産会社の多くで同様の動きが広がる可能性がある」と指摘した。(翻訳・編集/原邦之

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