2022年3月22日、韓国・ニューシスによると、韓国のオンラインコミュニティに尹錫悦（ユン・ソクヨル）次期大統領の殺害を依頼する内容の文章が多数掲載され、警察が捜査に乗り出した。

与党支持者が多く集まる一部のオンラインコミュニティに最近、尹氏に関して「殺人請負人に依頼できないか」「10万人集めて共同で殺害依頼しよう」「フィリピンの殺人請負業者はいくらだろう。殺したい人（尹氏）がいる」「殺害依頼は男性の場合、フィリピンなら600万ウォン（約59万円）、マレーシアでは270万ウォンだそうだ」などの声が投稿された。

これらの投稿は大きな波紋を呼び、現在はほとんどが削除された状態だが、大統領府の国民請願掲示板に「殺害依頼は違法だ。殺害依頼の文章を投稿したサイトのユーザーと、賛同したユーザーらに対する厳しい処罰を求める」との請願が掲載されるなど、批判の声が相次いでいるという。

警察は「具体的な犯行が謀議された場合は脅迫罪や情報通信網法違反に当たる可能性もある」として捜査を進めているという。

これに韓国のネットユーザーからは「これは度を超えている。犯人を見つけて逮捕するべき」「いくら憎くても国民が選んだ大統領であることは間違いないのに、こんなことをするなんておかしい」「この5年で国が過激になった。恐ろしい。政権交代できて良かった」「内乱煽動罪に当たるのでは？。無期懲役を科すべき」など批判的な声が寄せられている。

一方で「殺害依頼に心の一票を投じる。今年中に尹氏を弾劾するべきではないか」「就任前からこんなに嫌われているという事実を恥じるべきだ」「最悪の当選者だということが証明された」など、共感を示す声も見られた。（翻訳・編集/堂本）