日韓関係の“第一歩”となる韓国大統領就任式、注目すべきポイントは?=韓国ネット「心配だ」

Record Korea    2022年3月22日(火) 11時20分

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19日、韓国・デイリーアンは「尹錫悦政権の発足を前に日韓関係改善の必要性が提起される中、新たな両国関係の第一歩となる大統領就任式への関心が高まっている」と伝えた。写真は韓国大統領府。

2022年3月19日、韓国・デイリーアンは「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の発足を前に日韓関係改善の必要性が提起される中、新たな両国関係の第一歩となる大統領就任式への関心が高まっている」と伝えた。

ソウル市内で18日、「日韓関係診断と新たな関係の模索」をテーマに、世宗(セジョン)研究所日本研究センター主催のセミナーが行われた。朝日新聞ソウル支局長の神谷毅氏は「日本政府が就任式に誰を派遣するかで、関係改善の行方を予測できる」と述べたといい、記事は「国交正常化以来、最悪の状況とされる今の両国関係を改善するには、首脳間の意思が何よりも重要だという意味」だと分析している。

これに、国立外交院のチョ・ヤンヒョン教授は「岸田文雄首相が出席することが重要だ」との考えを示したという。しかし記事は、日本が7月に参議院選挙を控えていること、自民党内では強硬派の影響力が強大なことを理由に「難しい」と指摘している。東京大学の木宮正史教授も「尹氏側が強制徴用問題に関して日本政府が納得できる方向を提示すれば訪韓も見込めるが、そうでなければ就任を祝うための訪韓は難しいだろう」との考えを示したと記事は伝えている。

一方、尹氏の外交安保政策設計に関わったソウル大学のパク・チョルヒ教授は「岸田首相が訪韓するなら非常にいいこと」だとしながらも、「これを頻繁に話題にすることで、自分たちでハードルを上げて失望する結果になる可能性もある。岸田首相が訪韓すべきだと声を上げることは、韓国の国益とならない」と指摘。「行き過ぎた期待は慎む必要がある」「岸田首相が訪韓しなくとも、現実的に理解すべきだ」と述べたという。

ただ、就任式に各国の首脳を招待するのであれば、日本側も相応の格の人物を出席者とするべきだとしたほか、「その出席者は発言に気を付けなければならない。南北戦争をうんぬんすることがあれば、両国関係が序盤から崩れることになりかねない」ともくぎを刺した。記事は「朴槿恵(パク・クネ)前大統領の就任式に特使として出席した麻生太郎自民党副総裁(当時、副首相)が米国の南北戦争を例に挙げて日韓関係に言及したことを指しており、日本側の思慮深い対応を促したものとみられる」と説明している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「就任前から、いろいろもめることだらけだな」「就任前から(大統領執務室の移転で)国防部に手を出すなど、信じられない。まさか軍事機密を日本に流さないだろうな」「独島(日本名:竹島)は渡すなよ」「先に日本にひれ伏すな。国民のプライドを踏みにじりやしないか、心配だ」「尹錫悦候補が当選して一番喜んでいるのは日本だな」「日本が喜ぶ尹氏に(次期大統領が)決まって、どれだけ関係が良くなるかね?。福島の水産物もこれを機に輸入するようになるかもしれない」「日本と協力するなら必ず引きずり下ろす。中国にも強硬に対処すべきだ」「就任式の観戦ポイントは夫人が出席するか否かでしょ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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