中国国家インターネット情報弁公室は17日、クリーンなネット空間を目指す「清朗」行動に関する会見で、2022年の重点任務について説明した。

同弁公室の盛栄華（ション・ロンホア）副主任によると、22年の行動は影響する範囲が広く、被害の度合いが大きい問題に焦点が当てられる。具体的には10項目の重点任務があり、その一つ目に挙げられたのが「ライブ配信、ショート動画分野の無秩序な現象を取り締まる。投げ銭への誘導や高額な投げ銭などに厳しい制裁を加え、未成年者を利用した私利のむさぼりを断固食い止める。不行跡タレントや封鎖されたアカウントの不正復帰・復活に全面的な制裁を加える」などという内容。

中国では昨年、大ヒットドラマ「山河令」でブレークした俳優チャン・ジャーハン（張哲瀚）が過去の乃木神社での結婚式参加や靖国神社への訪問が明らかになり、端役で出演した以前のドラマも動画配信サイトから姿を消すなど徹底封殺された。また、最近では「霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜」に出演した俳優ダン・ルン（●倫、●は「登」におおざと）の巨額脱税が報じられ、ネットでは「作品が配信サービスから消えるのは時間の問題か」との声も上がっている。

今回説明された重点任務は中国のSNS上で大反響を巻き起こしており、あるネットユーザーは「『不行跡タレント』の基準を示すかリストを公開するかしてほしい。さもないと自分の嫌いなタレントを『不行跡タレント』とする輩（やから）が出てきてしまう」との意見を寄せた。（翻訳・編集/野谷）